19PM113|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
取穴法で正しい記述はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
顔面部の経穴の取穴法を問う問題です。細部の言い回しが正しいかを一つずつ確認します。
解説
各選択肢を検討します。
承泣は、顔面部、眼球と眼窩下縁の間、瞳孔の直下に取る足の陽明胃経の経穴です。眼球のすぐ下に取るもので、「瞳孔の下方1寸、眼窩下縁中央」という記述は当てはまりません。なお、瞳孔の直下で眼窩下孔部にあるのが四白です。承泣は眼球に近接するため、刺鍼には高度な注意を要し、眼球損傷や内出血の危険があります。したがって記述は誤りです。
糸竹空は、頭部、眉毛の外側端の陥凹部に取る手の少陽三焦経の経穴です。「眉毛の内側陥凹部」に取るのは**攅竹(足の太陽膀胱経)**です。眉毛の内側端が攅竹、中央上方1寸が陽白、外側端が糸竹空、という位置関係で覚えます。したがって記述は誤りです。
陽白は、頭部、眉毛の中央の上方1寸に取る足の少陽胆経の経穴です。記述はこの定義に一致し、正答は3です。前頭筋の上にあり、**前頭部の頭痛、眼瞼下垂、顔面神経麻痺(額のしわ寄せができない場合)**に用いられます。刺鍼は皮膚が薄く骨が近いため、**横刺(皮下に沿わせる刺入)**とするのが一般的です。
瞳子髎は、頭部、外眼角の外方5分、陥凹部に取る足の少陽胆経の経穴です。「内眼角の内方1分、鼻根との間」に取るのは**睛明(足の太陽膀胱経)**です。睛明は眼球と内眼角の間に位置し、深部に眼窩の内容と血管があるため、深刺は避け、眼球を圧迫しないよう細心の注意が必要です。したがって記述は誤りです。
眼の周囲の経穴を整理します。上には攅竹、陽白、糸竹空、内側には睛明、外側には瞳子髎、下には承泣と四白が並びます。いずれも眼精疲労や眼疾患に用いられますが、眼球と血管に近接するため、刺入の方向と深度に十分な注意が必要です。
選択肢の確認
1.承泣は瞳孔の下方1寸、眼窩下縁中央に取る。
誤り。承泣は眼球と眼窩下縁の間、瞳孔の直下に取ります。
2.糸竹空は眉毛の内側陥凹部に取る。
誤り。眉毛の外側端の陥凹部です。内側端は攅竹です。
3.陽白は眉毛中央の上方1寸に取る。
正しい。前頭筋の上にあり、胆経の経穴です。
4.瞳子髎は内眼角の内方1分、鼻根との間に取る。
誤り。外眼角の外方5分です。内眼角の記述は睛明です。
覚えるポイント
- 眉の上=内側から攅竹、陽白(中央の上方1寸)、糸竹空(外側端)。
- 睛明=内眼角の内上方、瞳子髎=外眼角の外方5分。
- 承泣は眼球と眼窩下縁の間、四白は眼窩下孔部。眼周囲は深刺を避け方向と深度に注意。