19PM120第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午後(科目未分類)

勃起障害(ED)に対し、流注を踏まえて施術する場合、最も適切な経脈はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

勃起障害に対する経脈の選択を、**流注(走行)**から考える問題です。陰部をめぐる経脈はどれかが決め手です。

解説

**勃起障害(ED)**に対して、経脈の走行を踏まえて施術する場合、陰部(外生殖器)を直接めぐる経脈を選びます。

足の厥陰肝経の走行を確認します。**足の第1指外側端(大敦)**に始まり、足背から内果の前を通り、下腿内側を上行します。内果の上方8寸で脾経と交叉し、その上方では脾経の後ろを通ります。膝の内側から大腿の内側を上り、陰毛の中に入って陰部(生殖器)をめぐり、下腹部に至って胃を挟み、肝に属し胆に絡します。さらに横隔膜を貫いて脇肋部に分布し、咽の後ろから目系に連なり、頭頂で督脈と交わります。

このように、肝経は明確に陰部をめぐる唯一の経脈であり、生殖器の症状に対して第一に選ばれます。したがって正答は4です。肝経の病証にも「狐疝(そけいヘルニアや陰嚢の症状)、㿉疝(陰嚢の腫れと痛み)、婦人の少腹の腫れ」が挙げられており、この結びつきを裏づけます。

また、東洋医学的には、勃起障害は腎(精を蔵し生殖を主る)の虚、とくに腎陽虚によるものが多く、あわせて肝気鬱結(情志の失調により宗筋がのびやかでなくなる)湿熱下注心脾両虚も原因となります。取穴では、肝経の太衝、蠡溝、曲泉に加え、腎兪、命門、関元、気海、三陰交、次髎、中髎などが用いられます。

他の選択肢を確認します。

**足の太陽経(膀胱経)**は、背部から下肢後面を通り、陰部は直接めぐりません。ただし背部兪穴を含むため、腎兪や膀胱兪、次髎などが治療に用いられます。

**足の少陽経(胆経)**は、体側から下肢外側を通り、陰部は通りません。

**足の太陰経(脾経)**は、足の第1指内側から下肢内側、腹部を上行し、脾に属し胃に絡します。腹部は通りますが、陰部を直接めぐるとはされません。

選択肢の確認

1.足の太陽経
誤り。背部から下肢後面を通り、陰部は直接めぐりません。

2.足の少陽経
誤り。体側から下肢外側を通ります。

3.足の太陰経
誤り。下肢内側から腹部を通りますが陰部は直接めぐりません。

4.足の厥陰経
正しい。陰毛の中に入り陰部をめぐります。

覚えるポイント

  • 足の厥陰肝経は陰部(生殖器)をめぐる。生殖器の症状はまず肝経で考える。
  • 肝経の病証=狐疝、㿉疝、婦人の少腹の腫れ、腰痛、面塵脱色
  • 勃起障害の病証=腎陽虚、肝気鬱結、湿熱下注、心脾両虚。取穴は太衝、関元、腎兪、三陰交など。
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