19PM128|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
理学検査所見と局所治療穴との組合せで適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
理学検査が示す病態を特定し、その局所にある経穴を選ぶ問題です。検査と部位の両方を正確に対応させます。
解説
各選択肢を検討します。
スピードテストは、肘を伸展し前腕を回外した状態で、抵抗に抗して肩を屈曲させ、結節間溝に痛みが出るかをみる検査で、上腕二頭筋長頭腱炎を示します。局所は結節間溝(肩関節の前面)であり、経穴としては天府、侠白、または肩髃の前方、天泉などが該当します。臑会は手の少陽三焦経の経穴で、上腕後面、三角筋の後下縁にあり、部位が異なります。したがって組合せは誤りです。
中指伸展テストは、中指を伸展させた状態で抵抗を加え、上腕骨外側上顆に痛みが出るかをみる検査で、上腕骨外側上顆炎を示します。局所は外側上顆と前腕伸筋群の起始部であり、経穴としては曲池、肘髎、手三里が該当します。曲沢は手の厥陰心包経の合水穴で、肘窩、上腕二頭筋腱の内方にあり、内側です。したがって組合せは誤りです。
ボンネットテストは、背臥位で股関節を屈曲・内転・内旋させ、坐骨神経の症状が誘発されるかをみる検査で、梨状筋症候群(梨状筋による坐骨神経の絞扼)を示します。局所は殿部の梨状筋部であり、経穴としては胞肓、秩辺、環跳が該当します。風市は足の少陽胆経の経穴で、大腿外側、腸脛靱帯の後方にあり、殿部ではありません。したがって組合せは誤りです。
膝の外反ストレステストは、膝を軽度屈曲させて外反(外側から内側へ)の力を加え、内側の疼痛や不安定性をみる検査で、内側側副靱帯損傷を示します。局所は膝の内側であり、曲泉は足の厥陰肝経の合水穴で、膝内側、半腱様筋腱と半膜様筋腱の内側の陥凹部、膝を屈曲したときにできる横紋の内端にあります。内側側副靱帯のごく近くに位置するため、局所治療穴として適切であり、正答は4です。あわせて陰陵泉、内膝眼、血海なども用いられます。
選択肢の確認
1.スピードテスト陽性-臑会
誤り。上腕二頭筋長頭腱炎の局所は肩関節前面で、臑会は上腕後面です。
2.中指伸展テスト陽性-曲沢
誤り。外側上顆炎の局所は曲池などで、曲沢は肘窩内側です。
3.ボンネットテスト陽性-風市
誤り。梨状筋症候群の局所は殿部で、風市は大腿外側です。
4.膝の外反ストレステスト陽性-曲泉
正しい。内側側副靱帯損傷の局所として膝内側にあります。
覚えるポイント
- スピードテスト、ヤーガソンテスト=上腕二頭筋長頭腱炎(結節間溝)。
- 中指伸展テスト、トムゼンテスト、チェアテスト=上腕骨外側上顆炎(曲池、肘髎)。
- ボンネットテスト=梨状筋症候群(胞肓、秩辺、環跳)。外反ストレステスト=内側側副靱帯損傷(曲泉)。