19PM129第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午後(科目未分類)

ランニングによるオーバーユースが原因で、グラスピングテスト陽性となった患者に対する最も適切な局所治療穴はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

グラスピングテスト陽性から疾患を特定し、その局所治療穴を選ぶ問題です。

解説

グラスピングテスト(グラスピングサイン)は、膝を屈曲位にして大腿骨外側上顆の上方を検者が母指で圧迫し、そのまま膝をゆっくり伸展させていくと疼痛が誘発される検査です。陽性であれば**腸脛靱帯炎(腸脛靱帯摩擦症候群、ランナー膝)**を示します。

腸脛靱帯炎は、ランニングによるオーバーユースが典型的な原因です。長距離走者に多く、膝の屈伸を繰り返すたびに、腸脛靱帯が大腿骨外側上顆の隆起の上を前後に移動して摩擦が生じ、炎症を起こします。膝屈曲30度付近で最も摩擦が強くなるとされます。下り坂の走行、O脚、硬い路面、走行距離の急な増加が誘因となります。症状は膝の外側の痛みで、走行中や走行後に増強します。

したがって局所治療穴は、大腿骨外側上顆の周囲、腸脛靱帯の停止部付近にある経穴を選びます。

膝陽関は、足の少陽胆経の経穴で、膝外側、大腿骨外側上顆の後上縁、腸脛靱帯と大腿二頭筋腱の間の陥凹部にあります。まさに罹患部位に一致するため、局所治療穴として最も適切であり、正答は3です。あわせて、陽陵泉、風市、中瀆、血海なども用いられ、加えて腸脛靱帯と大腿筋膜張筋、大殿筋のストレッチ、走行フォームと走行距離の見直し、シューズの点検といった指導が重要になります。

他の選択肢を確認します。

足三里は、足の陽明胃経の合土穴で、下腿前外側、犢鼻の下方3寸にあります。全身の強壮穴として有名ですが、膝外側の局所ではありません。

足五里は、足の厥陰肝経の経穴で、大腿部内側、気衝の下方3寸、動脈拍動部にあります。大腿の内側であり、部位が異なります。

足通谷は、足の太陽膀胱経の滎水穴で、足外側、第5中足指節関節の遠位外側の陥凹部、赤白肉際にあります。足部であり、膝の局所ではありません。

選択肢の確認

1.足三里
誤り。下腿前外側にあり、膝外側の局所ではありません。

2.足五里
誤り。大腿内側にあり部位が異なります。

3.膝陽関
正しい。大腿骨外側上顆の後上縁にあり、腸脛靱帯炎の局所に一致します。

4.足通谷
誤り。足部にあり膝の局所ではありません。

覚えるポイント

  • グラスピングテスト陽性=腸脛靱帯炎(ランナー膝)。膝外側の痛み、オーバーユースが原因。
  • 膝陽関=大腿骨外側上顆の後上縁、腸脛靱帯と大腿二頭筋腱の間。局所治療穴。
  • 対応=腸脛靱帯と大腿筋膜張筋のストレッチ、走行距離とフォームの見直し
19PM12819PM130
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