19PM131|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
神経痛と罹患神経に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
神経痛と、罹患神経に対する局所治療穴の組合せを問う問題です。神経が体表に出る部位や走行を思い出します。
解説
各選択肢を検討します。
**三叉神経第2枝(上顎神経)は、眼窩下孔から顔面に出て、下眼瞼、鼻翼、上唇、頬部の皮膚と上歯の知覚を支配します。巨髎は、顔面部、瞳孔の直下、鼻翼下縁と同じ高さにある足の陽明胃経の経穴で、眼窩下孔の付近にあたります。したがって三叉神経第2枝痛の局所治療穴として適切であり、正答は1です。同じ領域では四白(眼窩下孔部)**も用いられます。なお、三叉神経第1枝(眼神経)は眼窩上孔から出るため陽白や攅竹、第3枝(下顎神経)はオトガイ孔から出るため大迎や夾承漿、下関が対応します。
大後頭神経は、第2頸神経の後枝で、後頭下部で頭半棘筋を貫き、僧帽筋の起始部を抜けて後頭部の皮膚に分布します。したがって局所治療穴は、天柱、風池、瘂門などです。完骨は、前頸部、乳様突起の後下方の陥凹部にある足の少陽胆経の経穴で、この部を通るのは小後頭神経の領域に近く、大後頭神経の局所としては天柱の方が適切です。したがって組合せは誤りです。
肋間神経は、胸神経の前枝として肋骨の下縁に沿って走行し、胸腹壁の皮膚と筋を支配します。したがって局所治療穴は、肋間に位置する経穴、すなわち期門(第6肋間)、日月(第7肋間)、章門(第11肋骨端)、大包(第6肋間)、膈兪や肝兪などの背部兪穴、夾脊穴などです。衝門は、鼠径部、鼠径溝、大腿動脈拍動部の外方にある足の太陰脾経の経穴で、部位がまったく異なります。したがって組合せは誤りです。なお、肋間の刺鍼では深刺による気胸に注意します。
坐骨神経は、仙骨神経叢から出て梨状筋下孔を通り、殿部から大腿後面を下行し、膝窩の上方で脛骨神経と総腓骨神経に分かれます。したがって局所治療穴は、環跳、秩辺、胞肓、承扶、殷門、委中などです。伏兎は、大腿前外側、膝蓋骨底の上方6寸にある足の陽明胃経の経穴で、大腿の前面にあたり、大腿神経の領域です。したがって組合せは誤りです。
選択肢の確認
1.三叉神経第2枝痛-巨髎
正しい。巨髎は眼窩下孔の付近にあり、上顎神経の領域です。
2.大後頭神経痛-完骨
誤り。大後頭神経の局所は天柱や風池です。
3.肋間神経痛-衝門
誤り。衝門は鼠径部にあり、肋間神経の領域ではありません。
4.坐骨神経痛-伏兎
誤り。伏兎は大腿前面で大腿神経の領域です。坐骨神経は殿部から大腿後面です。
覚えるポイント
- 三叉神経=第1枝は眼窩上孔(陽白、攅竹)、第2枝は眼窩下孔(巨髎、四白)、第3枝はオトガイ孔(大迎、夾承漿)。
- 大後頭神経=天柱、風池。坐骨神経=環跳、秩辺、承扶、殷門、委中。
- 肋間神経=肋間の経穴。深刺による気胸に注意。