19PM141|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
三稜鍼に相当する古代九鍼はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
古代九鍼の名称と、現代の鍼具との対応を問う問題です。三稜鍼にあたるのはどれかを答えます。
解説
古代九鍼は『霊枢』九鍼十二原などに記された9種類の鍼で、それぞれ形状と用途が異なります。
鑱鍼(ざんしん)は、鍼頭が大きく鍼尖が鋭い鍼で、皮膚を浅く刺して陽気を瀉すのに用います。現代の小児鍼の原型とされます。
**員鍼(えんしん)**は、鍼尖が卵形に丸い鍼で、皮膚をこすり分肉の間の気を按摩するのに用います。摩擦や按圧を行うもので、刺入しません。
**鍉鍼(ていしん)**は、鍼尖が黍粟のように丸い鍼で、脈を按じて気を至らせるのに用います。こちらも刺入せず、接触や押圧を行います。
鋒鍼(ほうしん)は、刃が三角錐(三稜)になっている鍼で、熱を瀉し、瘀血を除くために出血させるのに用います。すなわち現代の三稜鍼(刺絡に用いる鍼)にあたります。したがって正答は4です。
**鈹鍼(ひしん)**は、剣のように幅の広い刃をもつ鍼で、膿を切開して排出するのに用います。現代では医行為にあたり、施術者は用いません。
**員利鍼(えんりしん)**は、やや太く鍼尖が鋭い鍼で、急性の痺症や暴痛に用います。
**毫鍼(ごうしん)**は、細く鍼尖が蚊のくちばしのような鍼で、経脈を調え痛みを除くのに用います。現代の鍼灸で最も広く用いられる鍼です。
**長鍼(ちょうしん)**は、鍼身が長い鍼で、深部の慢性の痺症に用います。
**大鍼(だいしん)**は、太く大きい鍼で、関節の水を瀉すのに用います。
選択肢の確認
1.大鍼
誤り。太く大きい鍼で、関節の水を瀉すのに用います。
2.員鍼
誤り。鍼尖が卵形で、皮膚をこすり按摩するのに用います。
3.員利鍼
誤り。やや太く鋭い鍼で、急性の痺症や暴痛に用います。
4.鋒鍼
正しい。三稜の刃をもち、瀉血に用いる現代の三稜鍼にあたります。
覚えるポイント
- 古代九鍼=鑱鍼、員鍼、鍉鍼、鋒鍼、鈹鍼、員利鍼、毫鍼、長鍼、大鍼。
- 鋒鍼=三稜鍼(刺絡)、毫鍼=現代の主流、鑱鍼=小児鍼の原型、鈹鍼=排膿(現在は医行為)。
- 刺入しないもの=員鍼(摩擦)と鍉鍼(接触・押圧)。