19PM143|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
小児鍼のうち接触鍼と摩擦鍼の両刺激を与えるのに最も適した鍼はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
小児鍼の種類と刺激の与え方を問う問題です。接触と摩擦の両方ができる形状を選びます。
解説
小児鍼は、主に生後数か月から小学校低学年ごろまでの小児を対象に、皮膚に刺入せず、接触または摩擦する程度の微弱な刺激を与える方法です。疳の虫(夜泣き、かんしゃく、夜驚)、食欲不振、便秘や下痢、アトピー性皮膚炎、小児喘息、夜尿などに用いられます。刺激は短時間で軽く行うことが原則で、刺激過多はかえって症状を悪化させます。
小児鍼の器具にはさまざまな種類があります。
**いちょう鍼(銀杏鍼)**は、イチョウの葉のような扇形の平たい鍼体をもちます。平らな面を皮膚に当ててこする摩擦刺激と、縁や先端部を軽く当てる接触刺激の両方を、一つの器具で与えることができます。したがって、接触鍼と摩擦鍼の両方の刺激を与えるのに最も適しており、正答は4です。
集毛鍼は、細い鍼を束ねて先端をそろえたもので、**皮膚を軽く叩く(叩打)**ように用います。梅花鍼や七星鍼と同系統のもので、主に叩打刺激を与えます。
ウサギ鍼は、ウサギの耳のような形の突起をもつ鍼で、皮膚に当てて刺激します。
振子鍼は、振り子のように揺れる構造をもち、皮膚を軽く叩いたり触れたりして刺激を与えます。
**車鍼(ローラー鍼)**は、円筒状のローラーを転がして皮膚に連続的な刺激を与えるもので、摩擦刺激を与えるのに適しています。
小児鍼で最も重要なのは衛生管理です。刺入しないとはいえ、器具は患者ごとに消毒し、皮膚に傷や湿疹がある部位は避けること、また発熱時や重篤な疾患が疑われる場合は医療機関の受診を勧めることが必要です。
選択肢の確認
1.集毛鍼
誤り。細い鍼を束ねたもので、主に叩打刺激を与えます。
2.ウサギ鍼
誤り。突起を皮膚に当てて刺激する形状です。
3.振子鍼
誤り。振り子状の構造で刺激を与えます。
4.いちょう鍼
正しい。扇形の面で摩擦、縁や先端で接触と、両方の刺激を与えられます。
覚えるポイント
- 小児鍼=刺入せず、接触や摩擦の微弱な刺激。疳の虫、夜泣き、食欲不振などに用いる。
- いちょう鍼は面で摩擦、縁で接触の両方が可能。車鍼(ローラー鍼)は摩擦、集毛鍼は叩打。
- 刺激は短時間で軽く。刺激過多は逆効果。器具の消毒と皮膚の状態の確認が必須。