19PM147第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午後(科目未分類)

鍼刺激による鈍い響き感覚を伝える脊髄内伝導路はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

響き感覚の伝導路を問う問題です。感覚の上行路か、運動の下行路かをまず分けます。

解説

**鍼刺激による響き感覚(得気、ひびき)**は、重だるい、しびれるような、広がるような感覚として自覚されます。これは、**筋や深部組織にあるポリモーダル受容器などが刺激され、Ⅲ群線維(Aデルタ相当)およびⅣ群線維(C線維相当)**によって中枢に伝えられる感覚です。

これらの細径線維が伝える情報は、痛覚と温度覚と同じ経路をたどります。すなわち、後根から脊髄に入り、脊髄後角で二次ニューロンに乗り換え、**すぐに正中で交叉して反対側の前側索を上行する外側脊髄視床路(脊髄視床路)**を通って視床に至り、そこから大脳皮質の体性感覚野に投射されます。したがって正答は3です。

他の選択肢を確認します。

後索路は、識別性触圧覚と深部感覚(位置覚、振動覚)を伝える経路です。一次ニューロンが交叉せずに同側の後索(薄束と楔状束)を上行し、延髄の後索核で二次ニューロンに乗り換え、そこで交叉して内側毛帯を上行します。響き感覚の経路ではありません。

皮質脊髄路錐体路は、いずれも運動の下行路です。錐体路は大脳皮質の運動野から始まり、内包後脚、大脳脚を経て延髄の錐体で大部分が交叉(錐体交叉)し、外側皮質脊髄路として脊髄側索を下行して前角の運動ニューロンに至ります。皮質脊髄路は錐体路の主要部分を指す語であり、両者はほぼ同じものを指します。感覚を伝える経路ではないため、いずれも誤りです。錐体路が障害されると、痙性麻痺、腱反射亢進、バビンスキー徴候などの病的反射がみられます。

なお、響き感覚は、鍼の効果と関連する重要な指標とされる一方、患者によって感じ方が大きく異なり、強すぎる響きは不快感や鍼あたりを招くことがあります。患者の反応を確認しながら刺激量を調節することが大切です。

選択肢の確認

1.後索路
誤り。識別性触圧覚と深部感覚の経路です。

2.皮質脊髄路
誤り。運動の下行路です。

3.脊髄視床路
正しい。痛覚や温度覚とともに響き感覚を伝える上行路です。

4.錐体路
誤り。運動の下行路であり、皮質脊髄路とほぼ同じものを指します。

覚えるポイント

  • 響き感覚=Ⅲ群とⅣ群線維→脊髄後角で交叉→前側索(脊髄視床路)→視床→体性感覚野
  • 後索-内側毛帯路=識別性触圧覚と深部感覚(同側の後索を上行、延髄で交叉)。
  • 錐体路(皮質脊髄路)は運動の下行路。障害で痙性麻痺と病的反射。
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