19PM82|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
感染症とその特徴との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
感染症と特徴的な所見の組合せを問う問題です。所見が別の疾患のものと入れ替わっていないかを確認します。
解説
各選択肢を検討します。
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによる空気感染する疾患で、経過はカタル期、発疹期、回復期に分かれます。カタル期に頬粘膜にコプリック斑が出現し、いったん解熱した後に再び発熱して耳後部から全身に癒合傾向のある発疹が広がります。合併症として肺炎、中耳炎、脳炎、そして数年後の**亜急性硬化性全脳炎(SSPE)**があります。イチゴ舌は麻疹の所見ではありません。したがって組合せは誤りです。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが脊髄後根神経節などに潜伏し、免疫力の低下により再活性化して生じます。神経の走行(デルマトーム)に沿って片側性に、帯状に、紅斑から水疱が出現し、やがて痂皮(かさぶた)を形成して治癒します。したがって「帯状疱疹-痂皮」は正しく、正答は2です。強い神経痛を伴い、治癒後も痛みが残る帯状疱疹後神経痛が問題となります。顔面の膝神経節が侵されるとラムゼイハント症候群となります。
猩紅熱は、A群ベータ溶血性連鎖球菌の産生する発赤毒素による疾患で、発熱、咽頭炎(扁桃炎)、全身の細かい紅斑(日焼け様)、口囲蒼白、イチゴ舌が特徴です。回復期に落屑(手足の皮がむける)がみられます。合併症として急性糸球体腎炎とリウマチ熱があります。**精巣腫脹(精巣炎)は猩紅熱ではなく流行性耳下腺炎(ムンプス)**の合併症です。したがって組合せは誤りです。
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、ムンプスウイルスによる飛沫感染と接触感染の疾患で、両側または片側の耳下腺腫脹と疼痛が特徴です。合併症として無菌性髄膜炎、精巣炎(思春期以降の男性)、卵巣炎、膵炎、難聴があります。コプリック斑は麻疹の所見です。したがって組合せは誤りです。
選択肢の確認
1.麻疹-イチゴ舌
誤り。麻疹の特徴はコプリック斑です。イチゴ舌は猩紅熱や川崎病です。
2.帯状疱疹-痂皮
正しい。水疱が痂皮となって治癒します。
3.猩紅熱-精巣腫脹
誤り。猩紅熱はイチゴ舌と落屑。精巣炎はムンプスの合併症です。
4.流行性耳下腺炎-コプリック斑
誤り。コプリック斑は麻疹の所見です。
覚えるポイント
- 麻疹=コプリック斑、空気感染、二峰性発熱、SSPE。
- 帯状疱疹=デルマトームに沿った片側性の水疱と痂皮、帯状疱疹後神経痛。
- 猩紅熱=イチゴ舌、口囲蒼白、落屑、急性糸球体腎炎とリウマチ熱。ムンプス=耳下腺腫脹、精巣炎、無菌性髄膜炎。