19PM83第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午後(科目未分類)

末梢性顔面神経麻痺に有効な神経ブロックはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

神経ブロックの適応を問う問題です。血流改善を目的とするブロックはどれかという視点で選びます。

解説

星状神経節ブロックは、**頸部交感神経節(下頸神経節と第1胸神経節が融合したもの、第7頸椎の横突起前面付近)**に局所麻酔薬を注入し、頭頸部と上肢の交感神経を一時的に遮断するものです。

その効果は、血管拡張による血流の改善と、交感神経の緊張の緩和です。適応となるのは次のような病態です。末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺、ラムゼイハント症候群)突発性難聴帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛複合性局所疼痛症候群(CRPS)レイノー現象頸肩腕症候群上肢の血行障害です。

末梢性顔面神経麻痺では、顔面神経管の中で神経が浮腫を起こし、血流が阻害されて障害が進むと考えられています。星状神経節ブロックにより顔面と顔面神経周囲の血流が改善し、浮腫の軽減と神経の回復が期待されるため、有効な治療として行われます。したがって正答は4です。

ブロックが効いたときの所見として、患側にホルネル徴候(縮瞳、眼瞼下垂、眼裂狭小)、結膜充血、鼻閉、顔面の温感がみられます。合併症として、反回神経麻痺による嗄声、横隔神経麻痺、気胸、局所麻酔薬中毒などがあり、医師が行う手技です。

他の選択肢を確認します。顔面神経ブロックは、顔面神経そのものを遮断して**顔面の不随意運動(片側顔面けいれん、眼瞼けいれん)**を抑える目的で行われるもので、麻痺の治療に用いれば逆効果になります。上顎神経ブロックは、三叉神経第2枝の領域の痛み(三叉神経痛)に対して行います。浅頸神経叢ブロックは、頸部の皮膚領域の痛みや手術の麻酔に用いられます。

なお、鍼灸では顔面神経麻痺に対し、翳風、完骨、地倉、頬車、四白、陽白、攅竹などの局所穴と、合谷などの遠隔穴を用います。閉眼不全に伴う角膜の乾燥と損傷への注意も必要です。

選択肢の確認

1.顔面神経ブロック
誤り。顔面けいれんなどの不随意運動に対して行います。

2.上顎神経ブロック
誤り。三叉神経第2枝領域の痛みに対して行います。

3.浅頸神経ブロック
誤り。頸部の皮膚領域の痛みや手術麻酔に用います。

4.星状神経節ブロック
正しい。頭頸部と上肢の血流を改善し、顔面神経麻痺に有効です。

覚えるポイント

  • 星状神経節ブロック=頭頸部と上肢の交感神経遮断→血流改善
  • 適応=末梢性顔面神経麻痺、突発性難聴、帯状疱疹と後神経痛、CRPS、レイノー現象
  • 効果の指標はホルネル徴候。合併症に嗄声や気胸があり、医師が行う手技。
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