19PM88|第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
肩甲上腕リズムで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肩甲上腕リズムの比率を問う問題です。2対1という関係に当てはめます。
解説
肩甲上腕リズムは、肩関節を外転(または屈曲)させるときに、肩甲上腕関節の動きと肩甲骨の上方回旋が一定の割合で協調して起こることをいいます。その比率はおよそ2対1です。
すなわち、上肢全体を180度外転させるとき、その内訳はおよそ肩甲上腕関節が120度、肩甲骨の上方回旋が60度となります。
これを選択肢の形に当てはめます。「肩関節外転」を肩甲上腕関節の動きと読み、「肩甲骨上方回旋」との比が2対1になる組合せを探します。
肩甲骨上方回旋30度・肩関節外転60度は、60対30、すなわち2対1であり、比率に一致します。したがって正答は2です。合計90度の外転が行われた状態にあたります。
他の選択肢を確認します。肩甲骨上方回旋15度・肩関節外転75度は5対1、肩甲骨上方回旋60度・肩関節外転30度は1対2、肩甲骨上方回旋75度・肩関節外転15度は1対5となり、いずれも2対1にはなりません。
なお、外転の初期(およそ30度まで)は主に肩甲上腕関節で行われ、その後に肩甲骨の動きが加わっていくという段階(セッティングフェーズ)があることも知られています。
肩甲骨の上方回旋を担う筋は、僧帽筋の上部線維と下部線維、前鋸筋です。これらが働かなくなったり、下方回旋筋(菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋)が拘縮したりすると、肩甲骨の上方回旋が妨げられ、肩の外転が制限されます。また、肩関節周囲炎や腱板断裂では、肩甲上腕関節の動きが制限される分を肩甲骨が代償するため、肩甲上腕リズムが破綻します。
選択肢の確認
1.肩甲骨上方回旋15度・肩関節外転75度
誤り。5対1であり比率に合いません。
2.肩甲骨上方回旋30度・肩関節外転60度
正しい。2対1の比率に一致します。
3.肩甲骨上方回旋60度・肩関節外転30度
誤り。1対2で比率が逆です。
4.肩甲骨上方回旋75度・肩関節外転15度
誤り。1対5であり比率に合いません。
覚えるポイント
- 肩甲上腕リズム=肩甲上腕関節と肩甲骨の上方回旋が2対1。180度=120度+60度。
- 上方回旋筋=僧帽筋(上部と下部)と前鋸筋、下方回旋筋=菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋。
- 肩関節周囲炎や腱板断裂では肩甲上腕リズムが破綻する。