19PM90第19回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第19回午後(科目未分類)

脳卒中急性期における良肢位で正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

脳卒中急性期の良肢位を問う問題です。その後に現れる痙縮のパターンと逆の肢位をとるという原則で考えます。

解説

脳卒中の片麻痺では、時間の経過とともに痙縮が現れ、特徴的な肢位に固まっていきます。これをウェルニッケ・マン肢位といい、上肢は屈曲・内転・内旋、下肢は伸展・内反尖足という形をとります。

具体的には、上肢では肩の内転と内旋、肘の屈曲、前腕の回内、手関節の掌屈、手指の屈曲が、下肢では股関節の伸展と内転、膝の伸展、足関節の底屈と内反が進みます。

そこで、急性期の良肢位(ポジショニング)は、この痙縮パターンとは逆の方向にとり、拘縮と変形を予防します。すなわち次のようになります。

上肢では、肩関節は外転位(枕などを用いて体幹から離す)肘関節は伸展位前腕は回外から中間位手関節は軽度背屈位、**手指は軽度屈曲位(ロール状のものを握らせる)**とします。したがって「肩関節外転」は正しく、正答は1です。

下肢では、股関節は軽度屈曲で外旋を防ぐ(外側に枕を当てる)膝関節は軽度屈曲位足関節は背屈中間位(0度)として尖足を予防します。

これを踏まえて他の選択肢を確認します。

手関節掌屈は、痙縮のパターンそのものであり、拘縮を助長するため良肢位ではありません。軽度背屈が適切です。

足関節底屈も、内反尖足という最も問題となる変形を助長するため誤りです。歩行の妨げとなるため、背屈中間位に保ち、必要に応じて装具やクッションを用います。

手指伸展については、手の良肢位は指を軽く曲げた機能的肢位とするのが一般的であり、完全な伸展位ではありません。

あわせて、肩関節の亜脱臼(三角筋と棘上筋の弛緩による)を防ぐため、麻痺側上肢を無理に引っ張らないこと、褥瘡予防のための体位変換早期離床も急性期の重要な管理です。

選択肢の確認

1.肩関節外転
正しい。内転による拘縮を防ぐため外転位に保ちます。

2.手関節掌屈
誤り。痙縮パターンであり、軽度背屈位が適切です。

3.足関節底屈
誤り。内反尖足を助長するため、背屈中間位とします。

4.手指伸展
誤り。手は軽度屈曲の機能的肢位が適切です。

覚えるポイント

  • 痙縮パターン(ウェルニッケ・マン肢位)=上肢は屈曲・内転・内旋、下肢は伸展・内反尖足
  • 良肢位=その逆。肩は外転、肘は伸展、手関節は軽度背屈、足関節は背屈中間位。
  • あわせて肩関節の亜脱臼予防、褥瘡予防の体位変換、早期離床に注意。
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