20AM15|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
胸郭上口を通るのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
胸郭上口を通る構造物を問う問題です。
胸郭上口は、頸部と胸腔をつなぐ入口です。何が行き来するかを考えます。
解説
胸郭上口は、第1胸椎、左右の第1肋骨、胸骨柄の上縁(頸切痕)で囲まれる開口部です。ここを通るのは、食道、気管、総頸動脈、鎖骨下動脈、内頸静脈、鎖骨下静脈、迷走神経、横隔神経、交感神経幹、反回神経、胸管、肺尖などです。
交感神経幹は、脊柱の両側を上下に走る神経の連なりで、頸部と胸部をつなぐために胸郭上口を通過します。したがってこれが正答です。頸部では星状神経節(頸胸神経節)が第1肋骨頭の付近にあり、この部の障害でホルネル徴候が生じます。
前斜角筋は、頸椎の横突起から起こって第1肋骨に停止する筋であり、胸郭上口を通り抜けるものではありません。第1肋骨の上に付着する形になります。
上大静脈は、左右の腕頭静脈が合流してできる血管で、上縦隔の中にあります。胸郭上口を通るのは、その手前の内頸静脈と鎖骨下静脈です。
副神経は、頸静脈孔を通って頭蓋を出て、胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配します。胸腔へは向かいません。
選択肢の確認
1.前斜角筋
誤り。第1肋骨に停止する筋であり、通り抜けるものではありません。
2.上大静脈
誤り。上縦隔にある血管です。
3.交感神経幹
正しい。頸部と胸部をつなぐために胸郭上口を通ります。
4.副神経
誤り。頸静脈孔を通り、胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配します。
覚えるポイント
- 胸郭上口=第1胸椎、第1肋骨、胸骨柄上縁で囲まれる。
- 通るもの=食道、気管、総頸動脈、鎖骨下動静脈、内頸静脈、迷走神経、横隔神経、交感神経幹、胸管、肺尖。
- 肺尖が胸郭上口から頸部へ出るため、鎖骨上窩への深刺は気胸の危険がある。
- 星状神経節の障害でホルネル徴候(縮瞳、眼瞼下垂、眼裂狭小)が生じる。