20AM31|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
末梢神経における活動電位の興奮伝導に主要な役割を果たすイオンはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
活動電位の発生と伝導に関わるイオンを問う問題です。
脱分極の原動力になるのはどのイオンかを考えます。
解説
神経細胞は、静止時には細胞内が負に帯電しています。刺激が閾値に達すると、電位依存性ナトリウムチャネルが開き、細胞外から細胞内へナトリウムイオンが急速に流入します。これにより膜電位が一気に正の方向へ振れて脱分極が起こり、活動電位が発生します。この局所の脱分極が隣接部位を次々と刺激することで興奮が伝導するため、伝導に主要な役割を果たすのはナトリウムイオンです。したがってこれが正答です。
カリウムイオンは、静止膜電位の形成と、活動電位の後半に細胞外へ流出して再分極をもたらす役割を担います。伝導そのものの原動力ではありません。
カルシウムイオンは、神経終末での伝達物質の放出や、筋の収縮(トロポニンへの結合)に不可欠ですが、軸索の興奮伝導を担う主役ではありません。
マグネシウムイオンは、多くの酵素反応の補因子として働きますが、興奮伝導に直接関わるものではありません。
なお、有髄線維では髄鞘の切れ目(ランビエの絞輪)で興奮が飛ぶ跳躍伝導が起こり、伝導速度が大きくなります。
選択肢の確認
1.カリウムイオン
誤り。静止膜電位の形成と再分極に関わります。
2.カルシウムイオン
誤り。伝達物質の放出や筋収縮に関わります。
3.ナトリウムイオン
正しい。流入により脱分極が起こり、活動電位が発生・伝導します。
4.マグネシウムイオン
誤り。酵素反応の補因子として働きます。
覚えるポイント
- 脱分極=ナトリウムイオンの流入、再分極=カリウムイオンの流出。
- 静止膜電位の維持にはナトリウムポンプ(ATPを消費)が関わる。
- カルシウムイオン=シナプス伝達物質の放出、筋収縮の引き金。
- 有髄線維では跳躍伝導により伝導速度が速い。