20AM34|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
血液の酸塩基平衡の保持に重要なイオンはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
血液の酸塩基平衡を保つ主要な緩衝系を問う問題です。
解説
血液のpHは7.35から7.45という狭い範囲に保たれています。この調節に最も重要な役割を果たすのが、重炭酸イオンによる重炭酸緩衝系です。
体内で生じた二酸化炭素は、赤血球内の炭酸脱水酵素の働きで水と反応して炭酸となり、重炭酸イオンと水素イオンに分かれます。生じた重炭酸イオンは血漿中に出て、酸が増えたときにはこれを受け取ってpHの変動を抑えます。また、二酸化炭素は肺から排出され、重炭酸イオンは腎臓で再吸収・産生されるため、呼吸と腎の両方で調節が効く点がこの系の強みです。したがって重炭酸イオンが正答です。
カリウムイオンは静止膜電位の形成と細胞の興奮性に関わり、酸塩基平衡の異常に伴って血中濃度が変動しますが、緩衝系の主役ではありません。
カルシウムイオンは骨の成分、筋収縮、血液凝固、神経の興奮性に関わります。
マグネシウムイオンは多くの酵素反応の補因子として働きます。
なお、緩衝系にはほかにヘモグロビン、血漿蛋白、リン酸の系があります。
選択肢の確認
1.カリウムイオン
誤り。膜電位と細胞の興奮性に関わります。
2.カルシウムイオン
誤り。筋収縮、血液凝固、骨の成分として働きます。
3.マグネシウムイオン
誤り。酵素反応の補因子として働きます。
4.重炭酸イオン
正しい。血液の主要な緩衝物質であり、呼吸と腎で調節されます。
覚えるポイント
- 血液のpHは7.35から7.45。主要な緩衝系は重炭酸緩衝系。
- 調節=肺(二酸化炭素の排出)と腎(重炭酸イオンの再吸収と産生)。
- 二酸化炭素運搬の約7割は重炭酸イオンの形。
- 腎不全では酸の排泄障害により代謝性アシドーシスとなる。