20AM35|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
腸管からの吸収に際して胆汁酸と共にミセルを形成するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
脂質の消化吸収の過程を問う問題です。
胆汁酸の役割から考えます。
解説
食事中の中性脂肪は、胆汁酸によって乳化されたのち、膵リパーゼの作用で脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。これらは水に溶けにくいため、そのままでは吸収されません。そこで胆汁酸と一緒に微細な粒子(ミセル)を形成し、小腸の粘膜表面まで運ばれて吸収されます。したがって脂肪酸が正答です。
吸収された脂肪酸とモノグリセリドは、小腸の上皮細胞内で再び中性脂肪に合成され、カイロミクロンという形でリンパ管(乳び管)に入り、胸管を経て静脈角から血流に合流します。糖質やアミノ酸が門脈へ入るのとは経路が異なる点が重要です。
アミノ酸とブドウ糖は水溶性であり、小腸上皮の輸送体を介して吸収され、毛細血管から門脈へ入ります。ミセルを形成する必要はありません。
電解質も水溶性であり、小腸と大腸で吸収されます。
なお、胆汁酸は回腸末端で再吸収されて肝臓へ戻る腸肝循環を行います。
選択肢の確認
1.脂肪酸
正しい。胆汁酸とミセルを形成して小腸から吸収されます。
2.アミノ酸
誤り。水溶性であり、輸送体を介して吸収され門脈へ入ります。
3.ブドウ糖
誤り。水溶性であり、門脈へ入ります。
4.電解質
誤り。水溶性であり、ミセルを必要としません。
覚えるポイント
- 脂質=胆汁酸とミセルを形成→小腸から吸収→カイロミクロン→リンパ管(乳び管)。
- 糖質とアミノ酸=毛細血管から門脈へ。
- 胆汁酸は回腸末端で再吸収される(腸肝循環)。
- 脂溶性ビタミン(A、D、E、K)も脂質とともに吸収される。