20AM48|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
右心室肥大をきたす疾患はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
心室肥大の原因を問う問題です。
右心室と左心室のどちらに負担がかかるかで判断します。
解説
心室の肥大は、その心室が押し出す先の圧が高いときに生じます。
原発性肺高血圧症では、肺動脈の圧が高くなるため、そこへ血液を送り出す右心室に負担がかかり、右心室肥大をきたします。進行すると右心不全となり、頸静脈怒張、肝腫大、下腿浮腫がみられます。したがってこれが正答です。なお、慢性の肺疾患により右心負荷が生じたものを肺性心といいます。
大動脈弁狭窄症では、狭くなった弁を通して血液を押し出すために左心室が強く収縮する必要があり、左心室肥大をきたします。
大動脈瘤は大動脈壁が瘤状に拡張する病態で、破裂の危険が主な問題です。心室肥大を直接もたらすものではありません。
本態性高血圧症では、体循環の血圧が高いため左心室に持続的な圧負荷がかかり、左心室肥大をきたします。
このように、「肺循環の圧が高い→右心室肥大」「体循環の圧が高い→左心室肥大」と整理すると理解しやすくなります。
選択肢の確認
1.大動脈弁狭窄症
誤り。左心室に圧負荷がかかり、左心室肥大をきたします。
2.大動脈瘤
誤り。大動脈壁の拡張であり、心室肥大を直接もたらしません。
3.原発性肺高血圧症
正しい。肺動脈圧の上昇により右心室肥大をきたします。
4.本態性高血圧症
誤り。左心室肥大をきたします。
覚えるポイント
- 右心室肥大=肺高血圧症、肺性心、肺動脈弁狭窄症、僧帽弁狭窄症。
- 左心室肥大=高血圧症、大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症。
- 右心不全=頸静脈怒張、肝腫大、下腿浮腫、腹水。
- 左心不全=肺うっ血、労作時呼吸困難、起座呼吸。