20AM51|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
癌と前癌病変との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
前癌病変の概念を問う問題です。
癌に進展しうる病変と、良性の変化を区別します。
解説
子宮頸部異形成は、子宮頸部の扁平上皮に生じる細胞と組織の異常で、子宮頸癌の前癌病変として明確に位置づけられています。ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染を背景に、軽度から中等度、高度異形成、上皮内癌を経て浸潤癌へ進む段階的な変化をたどります。子宮頸がん検診はこの段階で発見することを目的としています。したがってこの組合せが正しくなります。
胃潰瘍は、胃粘膜の欠損が粘膜筋板を越えて及ぶ病変です。ヘリコバクター・ピロリ感染という共通の背景をもつため胃癌と併存することはありますが、潰瘍そのものが癌化するわけではなく、前癌病変とはされていません。胃癌の背景として重要なのは萎縮性胃炎と腸上皮化生です。
乳腺症は、女性ホルモンの影響による乳腺の良性の変化で、乳房の痛みやしこりを生じますが、前癌病変とはされません。
前立腺肥大は、加齢に伴う内腺(移行領域)の良性の増大で、排尿障害を起こしますが、前立腺癌(主に外腺・辺縁領域に発生)の前癌病変ではありません。
選択肢の確認
1.子宮頸癌-子宮頸部異形成
正しい。段階的に浸潤癌へ進む前癌病変です。
2.胃癌-胃潰瘍
誤り。潰瘍そのものは前癌病変ではありません。
3.乳癌-乳腺症
誤り。良性の変化であり、前癌病変ではありません。
4.前立腺癌-前立腺肥大
誤り。良性の増大であり、前癌病変ではありません。
覚えるポイント
- 子宮頸部異形成=子宮頸癌の前癌病変。背景にHPVの持続感染。
- 前癌病変の例=白板症(口腔癌)、子宮内膜異型増殖症、大腸腺腫、萎縮性胃炎と腸上皮化生、バレット食道。
- 乳腺症、前立腺肥大、胃潰瘍は前癌病変ではない。
- 子宮頸癌はワクチンと検診で予防できる。