20AM57|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
低身長となる疾患はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
低身長をきたす疾患を問う問題です。
成長に必要なホルモンが不足する病態を選びます。
解説
クレチン病(先天性甲状腺機能低下症)は、生まれつき甲状腺ホルモンが不足する疾患です。甲状腺ホルモンは骨の成長と中枢神経の発達に不可欠であるため、不足すると低身長と知的障害をきたします。早期に発見して補充療法を始めれば正常な発育が期待できるため、日本では新生児マススクリーニングの対象となっています。したがってこれが正答です。
バセドウ病は甲状腺機能亢進症であり、代謝が亢進して体重減少、頻脈、発汗過多、眼球突出がみられます。小児期に発症すると成長がやや促進されることはあっても、低身長の原因にはなりません。
マルファン症候群は結合組織の遺伝性疾患で、高身長、細く長い四肢と指(くも指)、水晶体亜脱臼、大動脈の拡張と解離が特徴です。低身長とは逆です。
シーハン症候群は、分娩時の大量出血によって下垂体が壊死し、下垂体前葉機能低下症をきたす疾患です。成人女性に生じるもので、乳汁分泌不全、無月経、甲状腺機能低下、副腎不全がみられます。すでに成長を終えているため低身長の原因にはなりません。
なお、低身長をきたす疾患としてはほかに、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、軟骨無形成症などがあります。
選択肢の確認
1.バセドウ病
誤り。甲状腺機能亢進症であり、低身長の原因ではありません。
2.マルファン症候群
誤り。高身長を特徴とします。
3.シーハン症候群
誤り。成人女性の下垂体前葉機能低下症です。
4.クレチン病
正しい。先天性甲状腺機能低下症により低身長と知的障害をきたします。
覚えるポイント
- クレチン病=先天性甲状腺機能低下症、低身長と知的障害、新生児マススクリーニングの対象。
- 低身長の原因=成長ホルモン分泌不全、甲状腺機能低下症、ターナー症候群、軟骨無形成症。
- マルファン症候群=高身長、くも指、水晶体亜脱臼、大動脈解離。
- シーハン症候群=分娩時大量出血による下垂体前葉機能低下症。