20AM62|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
胸郭出口症候群で適切な記述はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
胸郭出口症候群の病態と特徴を問う問題です。
どこで何が圧迫されるかを整理します。
解説
胸郭出口症候群は、鎖骨と第1肋骨の間の狭い通路(胸郭出口)で、腕神経叢と鎖骨下動静脈が圧迫されて上肢の症状を生じる病態です。
圧迫の部位により、前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)で起こる斜角筋症候群、鎖骨と第1肋骨の間で起こる肋鎖症候群、小胸筋の下で起こる過外転症候群に分けられます。したがって前斜角筋による圧迫が原因となるという記述は正しく、これが正答です。アドソンテストで評価します。
年齢と性別については、なで肩でやせ型の若い女性に多いのが典型です。高齢者に多いという記述は誤りです。
動脈の圧迫については、腕神経叢だけでなく鎖骨下動脈も圧迫されます。血管性の要素が強くなると、上肢の冷感、蒼白、脈拍の減弱、レイノー現象がみられます。圧迫されないという記述は誤りです。
上肢帯の筋力については、僧帽筋や肩甲挙筋など肩甲帯を引き上げる筋の筋力が弱いと、肩が下がって胸郭出口が狭くなり症状が悪化します。したがって筋力は症状と密接に関連し、肩甲帯の筋力強化が対策の一つになります。
選択肢の確認
1.高齢者に多い。
誤り。なで肩でやせ型の若い女性に多くみられます。
2.前斜角筋による圧迫が原因となる。
正しい。斜角筋隙での圧迫が代表的な病型です。
3.動脈は圧迫されない。
誤り。鎖骨下動脈も圧迫され、血管性の症状を生じます。
4.上肢帯の筋力は症状と関連しない。
誤り。肩甲帯の筋力低下は症状の悪化要因となります。
覚えるポイント
- 胸郭出口症候群=なで肩でやせ型の若い女性に多い。腕神経叢と鎖骨下動静脈の圧迫。
- 病型=斜角筋症候群(アドソンテスト)、肋鎖症候群(エデンテスト)、過外転症候群(ライトテスト)。
- 血管性の症状=冷感、蒼白、脈拍減弱、レイノー現象。
- 対策=姿勢の改善、肩甲帯の筋力強化、重い荷物を持たない。