20AM63|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
肩関節脱臼で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肩関節脱臼の特徴と合併症を問う問題です。
脱臼の方向、原因、合併しうる神経障害を確認します。
解説
肩関節前方脱臼では、上腕骨頭が前下方へ移動する際に、腋窩を通る腕神経叢や、特に腋窩神経が牽引・圧迫されて麻痺を生じることがあります。腋窩神経麻痺では三角筋の筋力低下と肩外側の知覚障害がみられます。したがって「腕神経叢麻痺を起こす」が正しく、これが正答です。整復後にも神経症状の有無を確認することが重要です。
病的脱臼とは、関節の疾患(感染、腫瘍、麻痺など)によって生じる脱臼を指します。肩関節脱臼の大部分は、転倒やスポーツによる外傷性脱臼であり、病的脱臼が多いという記述は誤りです。
脱臼の方向については、肩関節の脱臼は前方(烏口下)脱臼が圧倒的に多く、全体の大部分を占めます。後方脱臼はまれで、けいれん発作や感電の際にみられます。
関節強直については、肩関節脱臼の後に問題となるのは、むしろ反復性脱臼への移行です。若年者では関節唇や関節包の損傷が残り、繰り返し脱臼しやすくなります。強直(関節が動かなくなること)が典型的な経過ではありません。
選択肢の確認
1.病的脱臼が多い。
誤り。大部分は外傷性脱臼です。
2.後方脱臼が多い。
誤り。前方(烏口下)脱臼が圧倒的に多くみられます。
3.腕神経叢麻痺を起こす。
正しい。腋窩神経麻痺をはじめとする神経障害を合併しうる。
4.関節強直を起こす。
誤り。若年者では反復性脱臼への移行が問題となります。
覚えるポイント
- 肩関節脱臼=前方(烏口下)脱臼が最多。外傷性が大部分。
- 合併症=腋窩神経麻痺(三角筋の麻痺と肩外側の知覚障害)、腱板損傷、関節唇損傷。
- 若年者では反復性脱臼へ移行しやすい。
- 整復前後に神経と血管の状態を必ず確認する。