20AM72|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
鉄欠乏性貧血について正しい記述はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
鉄欠乏性貧血の疫学と検査所見を問う問題です。
貯蔵鉄と鉄結合能の動きを整理します。
解説
血清フェリチンは体内の貯蔵鉄を反映する指標であり、鉄欠乏性貧血では低下します。貧血が現れる前の段階(潜在性鉄欠乏)からすでに低下するため、早期の診断に有用です。したがってこの記述が正しく、正答です。
性別については、月経による鉄の喪失があるため、女性、特に生殖年齢の女性に多くみられます。男性に多いという記述は誤りです。なお、成人男性や閉経後の女性で鉄欠乏性貧血がみられた場合は、消化管出血の検索が重要になります。
ハンター舌炎(舌乳頭の萎縮による赤くつるつるした痛みのある舌)は、悪性貧血(ビタミンB12欠乏)の特徴的な所見です。鉄欠乏性貧血でも舌炎はみられますが、ハンター舌炎という名称で呼ばれるのは悪性貧血の所見です。鉄欠乏性貧血に特徴的なのはスプーン状爪(匙状爪)、口角炎、異食症です。
総鉄結合能(TIBC)は、鉄と結合できる能力の総量を示し、鉄が不足すると空席が増えるため増加します。減少という記述は逆です。あわせて血清鉄は低下します。
選択肢の確認
1.男性に多くみられる。
誤り。月経のある女性に多くみられます。
2.ハンター舌炎がみられる。
誤り。ハンター舌炎は悪性貧血の所見です。
3.フェリチンが減少する。
正しい。貯蔵鉄の減少を反映し、早期から低下します。
4.総鉄結合能が減少する。
誤り。総鉄結合能は増加します。
覚えるポイント
- 鉄欠乏性貧血=小球性低色素性、血清フェリチン低下、血清鉄低下、TIBC増加。
- 症状=スプーン状爪、口角炎、舌炎、異食症、易疲労。
- 女性は月経、男性と閉経後女性は消化管出血を考える。
- ハンター舌炎と神経症状は悪性貧血(ビタミンB12欠乏)。