20AM73|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午前(科目未分類)
慢性腎不全でみられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
慢性腎不全の所見を問う問題です。
腎機能が低下すると何がたまり、何が失われるかを整理します。
解説
慢性腎不全では、ナトリウムと水の排泄が障害されて体液量が増え、またレニン・アンジオテンシン系の活性化も加わるため、高血圧をきたします。高血圧はさらに腎機能を悪化させるという悪循環を生むため、血圧の管理が治療の柱の一つになります。したがってこれが正答です。
多血症ではなく、腎性貧血をきたします。腎臓で産生されるエリスロポエチンが減少し、赤血球の産生が低下するためです。正球性正色素性の貧血となります。
血清尿素窒素(BUN)は、老廃物の排泄が障害されるため高値となります。低値ではありません。血清クレアチニンも同様に上昇します。
リンは、糸球体ろ過量の低下により排泄が障害されるため高リン血症となります。低リン血症ではありません。これに伴い活性型ビタミンDの産生が低下して低カルシウム血症となり、二次性副甲状腺機能亢進症から腎性骨異栄養症をきたします。
このほか、高カリウム血症と代謝性アシドーシスも慢性腎不全の重要な所見です。
選択肢の確認
1.多血症
誤り。エリスロポエチンの減少により腎性貧血をきたします。
2.血清尿素窒素低値
誤り。排泄障害により高値となります。
3.低リン血症
誤り。排泄障害により高リン血症となります。
4.高血圧症
正しい。体液量の増加とレニン系の活性化により生じます。
覚えるポイント
- 慢性腎不全=高血圧、腎性貧血、高窒素血症、高カリウム血症、高リン血症、低カルシウム血症、代謝性アシドーシス。
- 腎性貧血=エリスロポエチンの産生低下。
- 高リン血症→活性型ビタミンD低下→低カルシウム血症→二次性副甲状腺機能亢進症。
- 血圧と食事(蛋白質、塩分、カリウム、リン)の管理が重要となる。