20PM100|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
次の文で示す患者について、下記の問いに答えよ。「45歳の男性。首や肩のこりが強く、寝汗をよくかき熟睡できない。便が硬く排便しづらい。」この患者の舌の所見と脈状との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
陰虚証の舌所見と脈状を問う問題です。
前問で判断した病証に対応する所見を選びます。
解説
この症例は陰虚証です。陰虚では次の所見がみられます。
舌質は、陰液が不足して虚熱が生じるため**紅(紅舌)**となり、舌苔は少苔または無苔、乾いた印象になります。進行すると裂紋(ひび割れ)や痩舌(やせた舌)を伴うこともあります。
脈状は、陰血が不足して脈を満たせないために細となり、虚熱のために速くなって数を帯びます。したがって細脈(あるいは細数脈)がみられます。
以上より、紅舌と細脈の組合せが陰虚証に一致し、これが正答です。
**胖舌(腫れぼったい舌)**は水湿の停滞を示し、結脈は不規則に止まる脈で気血の停滞や陰盛を示します。陰虚とは対応しません。
痩舌は陰虚や気血の不足でみられますが、滑脈は痰湿や食滞を示す実の脈であり、組合せとして整合しません。
淡舌は気血の不足や陽虚(寒)を示し、弦脈は肝胆の病や痛み、痰飲を示します。陰虚の典型的な組合せではありません。
選択肢の確認
1.胖舌-結脈
誤り。胖舌は水湿の停滞、結脈は気血の停滞を示します。
2.痩舌-滑脈
誤り。滑脈は痰湿や食滞を示す実の脈です。
3.紅舌-細脈
正しい。虚熱による紅舌と、陰血不足による細脈で陰虚に一致します。
4.淡舌-弦脈
誤り。淡舌は気血不足や寒、弦脈は肝胆や痛みを示します。
覚えるポイント
- 陰虚=舌質紅、少苔または無苔、裂紋、脈細数。
- 気血不足=舌質淡、脈細弱。水湿=舌胖大と歯痕、膩苔、滑脈。
- 弦脈=肝胆、痛み、痰飲。洪脈=実熱。遅脈=寒。
- 舌と脈は病証の判断を裏づける重要な所見。