20PM99|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
次の文で示す患者について、下記の問いに答えよ。「45歳の男性。首や肩のこりが強く、寝汗をよくかき熟睡できない。便が硬く排便しづらい。」最も考えられる病証はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
陰虚証の病証を読み取る問題です。
45歳男性、首や肩のこり、寝汗、熟睡できない、便が硬い、という所見を統合します。
解説
寝汗(盗汗)は、陰液が不足して体を潤し冷やす力が弱まり、相対的に熱が生じた陰虚の代表的な所見です。眠っている間に汗が出て、目覚めると止まるのが特徴です。
熟睡できないことも、虚熱が心神を擾乱するために生じます。便が硬く排便しづらいことも、津液の不足によって腸が潤いを失うためで、陰虚に伴う便秘として理解されます。首や肩のこりも、陰血が筋を養えないことと関係づけられます。
以上をまとめると陰虚証であり、これが正答です。治療は陰液を補うことが基本で、太渓、照海、三陰交、腎兪などを用います。
気虚証では、倦怠感、少気、懶言、自汗、食欲不振、脈弱が中心となります。汗の異常は日中の自汗であり、盗汗ではありません。
血虚証では、顔色や爪の色が薄い、めまい、しびれ、こむら返り、月経量の減少、舌淡、脈細が中心となります。
陽虚証では、寒がり、四肢の冷え、下痢、小便清長、舌淡、脈遅または弱が中心となり、便が硬くなるという所見とは合いません。
選択肢の確認
1.気虚証
誤り。倦怠感と自汗が中心で、盗汗は説明できません。
2.血虚証
誤り。顔色不良、めまい、しびれが中心となります。
3.陽虚証
誤り。冷えと下痢が中心で、便が硬いという所見と合いません。
4.陰虚証
正しい。盗汗、不眠、便の乾燥から陰虚と判断されます。
覚えるポイント
- 陰虚証=盗汗、五心煩熱、口咽の乾き、便が硬い、不眠、舌質紅少苔、脈細数。
- 気虚証=倦怠感、少気、自汗、脈弱。
- 陽虚証=寒がり、冷え、下痢、小便清長、脈遅。
- 血虚証=顔色や爪が淡い、めまい、しびれ、脈細。