20PM103|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
次の文で示す患者について、下記の問いに答えよ。「頭痛、首と肩がこる、手足の関節が痛む、厚着をしても寒い、微熱、薄白苔、緊脈。」この患者の症状として正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
風寒表実証に伴う症状を選ぶ問題です。
寒邪が体表を閉じることで何が起こるかを考えます。
解説
この症例は表寒の病証であり、脈が緊であることから表実証と判断されます。
寒邪には収引性があり、体表の腠理(皮膚のきめ)を閉じてしまう性質があります。その結果、汗が出られなくなり、無汗となります。したがってこれが正答です。表実証(風寒表実、麻黄湯証)の特徴的な所見であり、脈は浮緊となります。これに対し、表虚証(風寒表虚、桂枝湯証)では衛気が弱くて腠理を固められないため、有汗となり脈は浮緩となります。
口渇は、津液が損なわれる熱証や陰虚でみられます。寒邪が中心のこの病証では、口渇は目立ちません。
食欲不振は、脾胃の失調でみられる症状で、この症例の中心ではありません。ただし外感が長引けば脾胃に影響することはあります。
**泄瀉(下痢)**は、脾胃の失調や裏寒、湿邪でみられます。表証が中心のこの症例には合いません。
選択肢の確認
1.口渇
誤り。熱証や陰虚でみられる症状です。
2.食欲不振
誤り。脾胃の失調でみられる症状です。
3.無汗
正しい。寒邪が腠理を閉じるため、汗が出なくなります。
4.泄瀉
誤り。脾胃の失調や裏寒、湿邪でみられます。
覚えるポイント
- 表実証(風寒表実)=無汗、脈浮緊。寒邪が腠理を閉じる。
- 表虚証(風寒表虚)=有汗、脈浮緩。衛気が弱く腠理を固められない。
- 汗の有無が表証の虚実を分ける最大の手がかり。
- 寒邪の性質=凝滞性(痛み)、収引性(縮こまる)。