20PM121|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
命門火衰による陽萎に対し、経脈を考慮した施術を行う場合、最も適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
命門火衰による陽萎に対して、どの経脈を用いるかを問う問題です。
命門火衰が何を指すかを確認します。
解説
命門の火は、腎に宿る陽気、すなわち腎陽を指します。したがって命門火衰とは腎陽虚のことであり、陽萎(性機能の低下)、腰膝の冷えとだるさ、夜間頻尿、下痢(五更泄瀉)、寒がりといった症状をきたします。
治療では、腎陽を補い温めることが基本になります。用いる経脈としては、腎そのものに働きかける足の少陰腎経(太渓、復溜、照海など)と、下腹部で元気を集める任脈(関元、気海、中極など)の組合せが最も適します。したがってこれが正答です。関元は小腸の募穴であるとともに、足の三陰経と任脈の交会穴であり、元気を補う代表的な経穴です。灸法との相性もよく、温補に適します。
督脈と肺経は、陽気を巡らせる督脈は関係しうるものの、肺経は腎陽虚の中心ではありません。
心経と脾経は、不眠や動悸、消化の問題に用いる組合せであり、腎陽虚には合いません。
大腸経と胃経は、陽明経であり消化管の症状に用いる組合せです。
なお、督脈の命門(第2腰椎棘突起下)や腎兪も、腎陽を補う目的でよく用いられます。
選択肢の確認
1.督脈と肺経
誤り。肺経は腎陽虚の治療の中心ではありません。
2.心経と脾経
誤り。不眠や消化の問題に用いる組合せです。
3.大腸経と胃経
誤り。消化管の症状に用いる組合せです。
4.腎経と任脈
正しい。腎陽を補い、下腹部で元気を集める組合せです。
覚えるポイント
- 命門火衰=腎陽虚。陽萎、腰膝の冷え、夜間頻尿、五更泄瀉、寒がり。
- 治療=腎経(太渓、復溜)と任脈(関元、気海)、督脈の命門、膀胱経の腎兪。
- 陽虚には温補が適し、灸法が有用。
- 関元は足の三陰経と任脈の交会穴で、元気を補う代表穴。