20PM122|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証について難経六十九難の治療原則に基づく治療穴はどれか。「42歳の女性。1年前に4人目の子供を出産してから月経周期が乱れ、経血量も減少した。最近は疲れやすく、抜け毛も増えた。舌質は淡、舌苔は薄、脈は沈弱。」
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
腎虚証を読み取り、難経六十九難の法則に基づいて選穴する問題です。
42歳女性、4回の出産後、月経周期の乱れと経血量減少、易疲労、抜け毛、舌質淡、舌苔薄、脈沈弱という所見を統合します。
解説
度重なる出産は精と血を大きく消耗させます。抜け毛(髪の変化)は「腎はその華が髪にあらわれる」ことから腎の衰えを、月経周期の乱れと経血量の減少は腎精と血の不足を示します。易疲労、舌質淡、脈沈弱も虚証を裏づけます。以上をまとめると腎虚証と判断されます。
六十九難の法則は「虚すればその母を補う」です。腎は五行で水に属し、水を生じる母は金です。したがって、金に配当される穴、すなわち経金穴を補います。
具体的には、自経である腎経の経金穴である復溜と、母経である肺経の経金穴である経渠を補います。選択肢のうち該当するのは復溜であり、これが正答です。復溜は足の内側、内果尖の上方2寸、アキレス腱の前縁に取ります。
湧泉は腎経の井木穴、然谷は滎火穴、太渓は兪土穴(原穴)であり、いずれも金穴ではありません。
選択肢の確認
1.湧泉
誤り。腎経の井木穴です。
2.太渓
誤り。腎経の兪土穴かつ原穴です。
3.然谷
誤り。腎経の滎火穴です。
4.復溜
正しい。腎経の経金穴であり、腎虚証で母(金)を補う穴です。
覚えるポイント
- 六十九難=虚すれば母を補い、実すれば子を瀉す。
- 腎虚証=復溜(腎経の経金穴)と経渠(肺経の経金穴)を補う。
- 腎経の五行穴=湧泉(井木)、然谷(滎火)、太渓(兪土・原穴)、復溜(経金)、陰谷(合水)。
- 腎=髪に華し、耳に開竅、腰は腎の府。