20PM123|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病態に対し、最も適切な施術はどれか。「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。日中は尿意切迫がある。」
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
小児に対する施術の選び方を問う問題です。
5歳の男児という年齢と、夜尿という症状から考えます。
解説
5歳の小児では、皮膚が薄く感受性が高いため、刺入しない、あるいはごく浅い刺激が原則です。**接触鍼(小児鍼)**は、皮膚に接触させたり軽く擦ったりして刺激を与える方法で、痛みや恐怖を与えず、小児の疳の虫、夜泣き、夜尿、食欲不振などに古くから用いられてきました。
夜尿と尿意切迫という症状に対しては、膀胱の機能を調節する仙髄(S2からS4)の分節に対応する仙骨部への刺激が適します。したがって「仙骨部への接触鍼」が最も適切であり、これが正答です。次髎や中髎など八髎穴の部位にあたります。
頭部への灸頭鍼は、頭部に鍼を刺入して艾を燃やす方法であり、小児に対しては刺激が強すぎ、熱傷の危険もあるため適しません。
腹部への糸状灸も、小児の皮膚に熱傷をつくる有痕灸であり、適切ではありません。
会陰部への単刺は、部位として羞恥心や心理的な負担が大きく、小児に対する施術としてふさわしくありません。
小児への施術では、短時間で終える、恐怖心を与えない、保護者に説明して同意を得る、といった配慮も重要です。
選択肢の確認
1.頭部への灸頭鍼
誤り。小児には刺激が強すぎ、熱傷の危険もあります。
2.腹部への糸状灸
誤り。熱傷をつくる有痕灸であり、小児には適しません。
3.仙骨部への接触鍼
正しい。刺入せずに刺激を与える方法で、仙髄分節にも対応します。
4.会陰部への単刺
誤り。心理的な負担が大きく、適切ではありません。
覚えるポイント
- 小児には**接触鍼(小児鍼)**が基本。刺入せず、擦る・接触する・叩く。
- 適応=疳の虫、夜泣き、夜尿、食欲不振、便秘。
- 排尿に関わる分節=仙髄(S2からS4)、八髎穴の部位。
- 短時間で終え、恐怖心を与えず、保護者への説明と同意を得る。