20PM125|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
施術中に患者の訴える痛みの部位が移動し一定しない。このような場合に十二刺の刺法で適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
十二刺のうち、痛みの部位が移動する場合に用いる刺法を問う問題です。
解説
報刺は、痛む場所に刺鍼し、いったん抜いてから、次に痛む場所を手で押さえて探し当て、そこに改めて刺すという操作を繰り返す刺法です。痛む場所が一定せず移動する場合に用いるとされ、この症例の状況に合致します。したがってこれが正答です。移動する痛みは、東洋医学では風邪による行痺として理解されることが多く、その考え方とも整合します。
偶刺は、胸腹部の痛む部位の前面に1本、背部の対応する部位に1本を刺し、前後から挟むようにする刺法で、心痺に用います。
**斉刺(三刺)**は、中心に1本、その両側に1本ずつの合計3本を用いる刺法で、範囲が狭く深い部位の寒気による痛みに用います。
揚刺は、中心に1本、その周囲四方に4本の合計5本を用いる刺法で、範囲の広い寒気に用います。
このように、十二刺は用いる鍼の本数、刺入の深さ、操作の仕方、そして適応する病態によって区別されます。
選択肢の確認
1.報刺
正しい。痛む場所を順に探しながら刺す方法で、部位が移動する痛みに用います。
2.偶刺
誤り。胸腹部と背部から挟むように刺す方法で、心痺に用います。
3.斉刺
誤り。3本を用い、狭く深い部位の寒気に用います。
4.揚刺
誤り。5本を用い、範囲の広い寒気に用います。
覚えるポイント
- 報刺=痛む場所を順に探して刺す。移動する痛みに用いる。
- 偶刺=2本(前後)、斉刺=3本、揚刺=5本、傍鍼刺=2本(中心と傍ら)。
- 恢刺=筋痺、短刺=骨痺、直鍼刺=浅い寒気。
- 移動する痛みは**行痺(風痺)**として理解される。