20PM129第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)

次の文で示す患者の罹患筋に対する局所治療穴で最も適切なのはどれか。「35歳の女性。フルタイムの事務職。右の首から肩にかけての慢性的なこり感がある。1か月前から右の小指にしびれを自覚するようになった。右側のモーリーテスト陽性、ジャクソンテスト陰性。」

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

胸郭出口症候群を推定し、罹患筋への局所治療穴を選ぶ問題です。

35歳女性、事務職、右の首から肩のこり、右小指のしびれ、モーリーテスト陽性、ジャクソンテスト陰性、という所見に注目します。

解説

モーリーテストは、鎖骨上窩で腕神経叢を指で圧迫し、上肢への放散痛やしびれが誘発されれば陽性となる検査で、胸郭出口症候群を示唆します。ジャクソンテストが陰性であることは、頸椎の神経根症を否定する方向に働きます。小指のしびれは、腕神経叢の下神経幹(C8からT1)の障害を示します。

胸郭出口症候群のうち、最も多いのは前斜角筋と中斜角筋の間(斜角筋隙)での圧迫であり、罹患筋は斜角筋です。

天窓は手の太陽小腸経の経穴で、前頸部、甲状軟骨上縁と同じ高さ、胸鎖乳突筋の後縁に取ります。この部位の深部には前斜角筋と中斜角筋があるため、罹患筋への局所治療穴として適切です。したがってこれが正答です。刺鍼にあたっては、深部の腕神経叢と鎖骨下動脈、さらに深部の肺尖に十分注意します。

風池は胆経の経穴で後頭骨の下方にあり、後頸部の筋に関係します。天柱は膀胱経の経穴で僧帽筋外縁にあります。天容は小腸経の経穴で下顎角の後方にあり、いずれも斜角筋の部位ではありません。

選択肢の確認

1.風池
誤り。後頭骨の下方にあり、後頸部の筋に関係します。

2.天柱
誤り。僧帽筋外縁にあり、斜角筋の部位ではありません。

3.天窓
正しい。胸鎖乳突筋の後縁にあり、深部の斜角筋に対応します。

4.天容
誤り。下顎角の後方にあります。

覚えるポイント

  • モーリーテスト=鎖骨上窩の圧迫、胸郭出口症候群を示唆。
  • アドソンテスト=斜角筋隙、エデンテスト=肋鎖間隙、ライトテスト=小胸筋下。
  • 天窓・扶突=前頸部で深部に斜角筋。深刺は腕神経叢と肺尖に注意。
  • 小指のしびれ=下神経幹(C8からT1)または尺骨神経。
20PM12820PM130
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