20PM130|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
直刺で刺鍼する場合、気胸を起こす危険性が最も高い経穴はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
気胸のリスクを、経穴の位置から判断する問題です。
直下に肺があるかどうかを考えます。
解説
魄戸は足の太陽膀胱経の経穴で、上背部、第3胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸に取ります。上背部で正中から離れた位置にあり、直下に胸膜と肺があるため、直刺で深く刺入すると気胸を起こす危険が最も高くなります。したがってこれが正答です。この部位では、斜刺または横刺とし、深刺を避けることが原則です。
曲垣は手の太陽小腸経の経穴で、肩甲部、棘上窩の内側端に取ります。深部は肩甲骨であり、気胸の危険は相対的に低くなります。ただし棘上窩の内側寄りでは深刺に注意が必要です。
臑兪は小腸経の経穴で、肩甲棘外端の下方の陥凹部にあり、深部は肩甲骨と肩関節です。
**定喘(喘息)**は奇穴で、第7頸椎棘突起下の外方0.5寸にあります。正中に近く、また頸胸移行部にあたるため、直下は肺ではなく椎骨と筋です。
このように、上背部で正中から離れ、肋間から深く刺せる位置にある経穴ほど気胸の危険が高くなると整理できます。
選択肢の確認
1.曲垣
誤り。棘上窩の内側端にあり、深部は肩甲骨です。
2.臑兪
誤り。肩甲棘外端の下方にあり、深部は肩甲骨と肩関節です。
3.定喘
誤り。第7頸椎棘突起下の外方0.5寸にあり、正中に近い位置です。
4.魄戸
正しい。第3胸椎の高さで外方3寸にあり、直下に肺があります。
覚えるポイント
- 気胸のリスクが高い=上背部・側胸部・鎖骨周囲で正中から離れた経穴。
- 代表=附分、魄戸、膏肓、肺兪、大包、輒筋、中府、雲門、欠盆、肩井。
- 胸背部では斜刺または横刺とし、深刺を避ける。
- 気胸の症状=突然の胸痛、呼吸困難、患側呼吸音の減弱。