20PM133第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)

次の文で示す患者の病態に対し、施術対象となる罹患神経根として最も適切なのはどれか。「45歳の男性。荷物の搬送作業中に急に腰に激痛が走り、右下腿の前側から足背にしびれが出てきた。右足関節背屈時の筋力低下と足背に知覚鈍麻がみられる。膝蓋腱反射とアキレス腱反射は正常。」

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

腰椎椎間板ヘルニアの神経根高位診断を問う問題です。

45歳男性、右下腿の前側から足背のしびれ、足関節背屈の筋力低下、足背の知覚鈍麻、膝蓋腱反射とアキレス腱反射は正常、という所見を統合します。

解説

下腿の外側から足背、母趾にかけての知覚障害と、足関節背屈の筋力低下(前脛骨筋、長母趾伸筋)は、L5神経根の障害を示す典型的な所見です。

さらに重要なのが、膝蓋腱反射とアキレス腱反射がいずれも正常であるという点です。膝蓋腱反射はL4、アキレス腱反射はS1を反映するため、これらが正常であることはL4とS1が保たれていることを意味します。L5には対応する代表的な腱反射がないため、L5障害では腱反射が正常であることが特徴になります。したがってL5神経根が正答です。

L3神経根の障害では、大腿前面の知覚障害と膝伸展の筋力低下がみられます。

L4神経根の障害では、下腿内側の知覚障害、膝伸展の筋力低下、膝蓋腱反射の減弱がみられます。

S1神経根の障害では、下腿後面から足の外側、小趾の知覚障害、足底屈の筋力低下、アキレス腱反射の減弱がみられます。

選択肢の確認

1.L3神経根
誤り。大腿前面の知覚と膝伸展に関わります。

2.L4神経根
誤り。膝蓋腱反射の減弱を伴うはずです。

3.L5神経根
正しい。足背屈の筋力低下と足背の知覚障害、腱反射正常という所見に合致します。

4.S1神経根
誤り。アキレス腱反射の減弱を伴うはずです。

覚えるポイント

  • L5=下腿外側から足背と母趾、足関節背屈と母趾伸展、腱反射は正常
  • L4=下腿内側、膝伸展、膝蓋腱反射
  • S1=下腿後面から足外側と小趾、足底屈、アキレス腱反射
  • 踵立ちができない→L5、つま先立ちができない→S1。
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