20PM138|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
次の文で示す患者について、問いに答えよ。「20歳の男性。社会人野球選手。連日バッティング練習を続けていたところ、グリップエンドが当たる左手根部に強い痛みを感じ、手に力が入りにくくなった。エックス線検査で骨折が認められた。現在、小指にしびれが残っている。」罹患神経に直接刺激を与えるのに最も適切な経穴はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
尺骨神経に直接働きかける経穴を選ぶ問題です。
小指のしびれから罹患神経を特定します。
解説
前問と同じ症例で、小指のしびれから罹患神経は尺骨神経と判断されます。
尺骨神経に直接刺激を与えるには、この神経が体表近くを走行する部位の経穴を選びます。小海は手の太陽小腸経の合土穴で、肘内側、肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥凹部に取ります。ここは尺骨神経が肘部管を通る部位であり、神経が最も体表に近づくところです。したがって罹患神経に直接刺激を与える経穴として最も適切であり、これが正答です。この部を叩くとしびれが小指へ放散する(いわゆる肘の「ファニーボーン」)のも、神経が浅い位置にあるためです。
尺沢は手の太陰肺経の合水穴で、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱の外方にあります。橈骨神経に近い部位です。
曲沢は手の厥陰心包経の合水穴で、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱の内方にあり、正中神経が走行する部位です。
天井は手の少陽三焦経の合土穴で、肘頭の上方1寸の陥凹部にあり、上腕三頭筋腱の部位です。橈骨神経に関係します。
選択肢の確認
1.尺沢
誤り。上腕二頭筋腱の外方にあり、橈骨神経に近い部位です。
2.曲沢
誤り。上腕二頭筋腱の内方にあり、正中神経の走行部位です。
3.小海
正しい。肘頭と上腕骨内側上顆の間にあり、尺骨神経が通る部位です。
4.天井
誤り。肘頭の上方にあり、上腕三頭筋腱の部位です。
覚えるポイント
- 小海=肘頭と上腕骨内側上顆の間、尺骨神経が通る肘部管の部位。
- 曲沢=上腕二頭筋腱の内方、正中神経。尺沢=外方、橈骨神経。
- 尺骨神経の絞扼部位=肘部管(小海)とギヨン管(豆状骨と有鈎骨鈎の間)。
- 尺骨神経麻痺=小指側のしびれ、骨間筋の萎縮、鷲手、フローマン徴候。