20PM139|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
次の文で示す患者について、問いに答えよ。「38歳の女性。3年前に全身性硬化症と診断され、皮膚の硬化がみられる。レイノー現象の改善を目的に鍼治療を行うことになった。」鍼治療の効果を評価する方法として最も適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
レイノー現象に対する治療効果の評価法を選ぶ問題です。
何が変化するのかを考えます。
解説
レイノー現象は、寒冷やストレスによって手指の細動脈が発作的に攣縮し、指が白色→紫色→赤色と変化する現象です。血流の低下を反映して皮膚温が下がることが本質的な変化です。
したがって、治療の効果を評価するには皮膚温の変化を客観的に測定するのが適切です。サーモグラフィは、体表から放射される赤外線をとらえて温度分布を画像として表示する検査で、非侵襲的に繰り返し実施でき、治療前後の皮膚温の変化を視覚的に比較できます。したがってこれが正答です。
単純エックス線は骨の評価に用いる検査です。全身性硬化症では指尖部の骨吸収や石灰化の評価に用いられることはありますが、血流や皮膚温の変化を捉えるものではありません。
筋電図は筋と末梢神経の電気的活動を調べる検査で、神経麻痺や筋原性疾患の評価に用います。
脳波は脳の電気的活動を記録する検査で、てんかんや意識障害の評価に用います。
なお、全身性硬化症は皮膚と内臓の線維化を特徴とする膠原病で、レイノー現象が初発症状として現れることが多く、抗核抗体や抗Scl-70抗体、抗セントロメア抗体が診断に用いられます。
選択肢の確認
1.サーモグラフィ
正しい。皮膚温の分布と変化を非侵襲的に評価できます。
2.単純エックス線
誤り。骨の評価に用いる検査です。
3.筋電図
誤り。筋と末梢神経の電気的活動を調べる検査です。
4.脳波
誤り。脳の電気的活動を記録する検査です。
覚えるポイント
- レイノー現象=寒冷やストレスによる手指の細動脈攣縮。白→紫→赤と変化。
- 評価=サーモグラフィ(皮膚温)、冷水負荷試験。
- 全身性硬化症(強皮症)=皮膚と内臓の線維化、レイノー現象が初発症状。
- 対策=保温、禁煙、寒冷とストレスの回避。