20PM148|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
鍼刺激による血流改善に関与するのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
刺鍼による局所の血流改善の機序を問う問題です。
血管を拡げる方向に働くものを選びます。
解説
刺鍼によって侵害受容線維(C線維)が興奮すると、その興奮が分岐点から逆行性に隣の枝へ伝わる軸索反射が起こります。神経終末からは**CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)**やサブスタンスPといった神経ペプチドが放出されます。
CGRPは極めて強力な血管拡張作用をもち、刺鍼部の周囲の細動脈を拡げて局所の血流を増やします。これが刺鍼後にみられる発赤(フレア)の正体でもあります。したがってこれが正答です。あわせて、血管内皮からの**一酸化窒素(NO)**の産生も血流改善に関与すると考えられています。
交感神経節後ニューロンの興奮は、放出されるノルアドレナリンがα1受容体に作用して血管を収縮させます。血流改善とは逆の方向です。
セロトニンは、血小板などから放出されて血管収縮や発痛に関与する物質です。血流改善の主役ではありません。
尾側延髄腹外側部は、循環調節に関わる脳幹の部位ですが、局所の血流改善を直接説明する機序ではありません。
選択肢の確認
1.交感神経節後ニューロンの興奮
誤り。ノルアドレナリンにより血管が収縮します。
2.軸索反射によるCGRPの放出
正しい。強力な血管拡張作用により局所の血流が増加します。
3.刺鍼部位でのセロトニンの遊離
誤り。血管収縮や発痛に関わる物質です。
4.尾側延髄腹外側部の興奮
誤り。循環調節に関わる部位ですが、局所血流改善の直接の機序ではありません。
覚えるポイント
- 軸索反射=中枢を介さず末梢の分岐から逆行性に伝わる。CGRPとサブスタンスPを放出。
- CGRP=強力な血管拡張、フレアの形成。
- 三重反応=発赤→フレア(軸索反射)→膨疹(ヒスタミンによる透過性亢進)。
- 血管収縮=ノルアドレナリン、セロトニン、エンドセリン。