20PM149|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
内因性オピオイドが主に関与するのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
内因性オピオイドが関与する機序を問う問題です。
鎮痛の中枢機序を思い出します。
解説
内因性オピオイドは、体内で産生されるモルヒネ様の作用をもつペプチドで、βエンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィンが代表です。
これらが主に関与するのが下行性疼痛抑制系です。中脳水道周囲灰白質(PAG)から延髄の大縫線核を経て脊髄後角へ至る経路で、内因性オピオイドがこの経路を活性化し、また脊髄後角でも痛みの伝達を抑えます。したがってこれが正答です。鍼鎮痛がナロキソン(オピオイド受容体拮抗薬)によって減弱することは、この経路の関与を示す根拠とされています。
ナトリウムポンプは、細胞膜でナトリウムとカリウムを能動輸送し、静止膜電位を維持する仕組みです。ATPを消費します。
**TCAサイクル(クエン酸回路)**は、ミトコンドリアで行われるエネルギー産生の代謝経路です。
レニン・アンジオテンシン系は、腎から分泌されるレニンを起点として、血圧と体液量を調節する内分泌系です。アンジオテンシンIIによる血管収縮とアルドステロン分泌により血圧を上げます。
選択肢の確認
1.ナトリウムポンプ
誤り。静止膜電位を維持する能動輸送の仕組みです。
2.下行性抑制系
正しい。内因性オピオイドが関与する代表的な鎮痛機序です。
3.TCAサイクル
誤り。エネルギー産生の代謝経路です。
4.レニン・アンジオテンシン系
誤り。血圧と体液量を調節する内分泌系です。
覚えるポイント
- 内因性オピオイド=βエンドルフィン、エンケファリン、ダイノルフィン。
- 下行性疼痛抑制系=中脳水道周囲灰白質→大縫線核→脊髄後角。セロトニンとノルアドレナリンも関与。
- 鍼鎮痛はナロキソンで減弱する。
- 他の鎮痛機序=ゲートコントロール説(脊髄分節性)、広汎性侵害抑制調節(全身性)。