20PM155|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
灸痕化膿の予防法で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
灸痕の化膿を防ぐ方法を問う問題です。
皮膚のバリアを守るという観点で判断します。
解説
施灸によって水疱ができたり痂皮(かさぶた)が形成されたりした場合、これらは皮膚の自然なバリアとして働き、細菌の侵入を防いでいます。したがって、**痂皮を掻破しない(はがさない)**ことは、化膿を防ぐうえで基本的かつ有効な方法です。これが正答です。同様に、水疱も破らずに保護し、清潔を保ちます。
艾炷の底面積を大きくすると、熱の及ぶ範囲が広がり、熱傷の面積が大きくなります。化膿の危険はむしろ高まるため、予防にはなりません。艾炷は小さくひねるほうが熱傷を小さく抑えられます。
施灸部を少しずつずらすと、熱傷を受ける部位が次々に増えることになり、皮膚の損傷範囲が広がります。壮数を重ねる場合は、同一点に施灸するほうが損傷を限局できます。
ラビング法は、擦式アルコール製剤を手にすりこむ手指消毒の方法であり、施術部位の皮膚消毒の手技ではありません。施灸部位の消毒には消毒用エタノールなどを用い、施術の前後に行います。
選択肢の確認
1.灸痕部の痂皮を掻破しない。
正しい。痂皮は自然のバリアであり、はがさないことで感染を防げます。
2.艾炷の底面積を大きくする。
誤り。熱傷の範囲が広がり、化膿の危険が高まります。
3.壮数を重ねる場合、施灸部を少しずつずらす。
誤り。損傷部位が増えるため、予防にはなりません。
4.施灸後、施術部をラビング法で消毒する。
誤り。ラビング法は手指消毒の方法です。
覚えるポイント
- 痂皮と水疱ははがさず保護し、清潔を保つ。
- 化膿防止=艾炷を小さくする、施灸部位を限局する、施術前後の消毒、清潔操作。
- 施灸部位の消毒=消毒用エタノール、中心から外側へ一方向に拭く。
- 発赤の拡大、疼痛の増強、膿の出現があれば医療機関の受診を勧める。