20PM157|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
透熱灸刺激によって生じる局所炎症反応の際に起こるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
透熱灸による局所炎症反応で何が起こるかを問う問題です。
炎症の場での変化を整理します。
解説
透熱灸により組織が傷害されると、局所に急性炎症が起こります。このとき、ブラジキニンなどの発痛物質と、プロスタグランジンやヒスタミンといった発痛増強物質が産生されます。
プロスタグランジンは侵害受容器の感受性を高めるため、通常なら痛みを感じない程度の刺激でも痛みを感じるようになり、また通常の痛み刺激がより強く感じられるようになります。これが痛覚過敏です。施灸部が触れるだけで痛い、ひりひりするといった状態がこれにあたります。したがってこれが正答です。
ヒスタミンの分解ではなく、肥満細胞の脱顆粒によるヒスタミンの放出が起こります。
虚血ではなく、細動脈の拡張による**充血(血流の増加)**が起こります。これにより発赤と熱感が生じます。
血管透過性の低下ではなく、ヒスタミンやキニン、神経ペプチドの作用により血管透過性の亢進が起こります。血漿成分が組織へ漏出して腫脹(浮腫)を生じます。
炎症の四徴(発赤、腫脹、熱感、疼痛)は、これら一連の変化として理解できます。
選択肢の確認
1.ヒスタミンの分解
誤り。肥満細胞からヒスタミンが放出されます。
2.痛覚過敏
正しい。発痛増強物質により侵害受容器の感受性が高まります。
3.虚血
誤り。細動脈の拡張により充血が起こります。
4.血管透過性の低下
誤り。血管透過性は亢進し、血漿成分が漏出します。
覚えるポイント
- 局所炎症=充血(発赤・熱感)、血管透過性亢進(腫脹)、痛覚過敏(疼痛)。
- 発痛物質=ブラジキニン。発痛増強物質=プロスタグランジン、ヒスタミン。
- ヒスタミンは肥満細胞の脱顆粒により放出される。
- 細胞の順序=好中球→マクロファージ→リンパ球・線維芽細胞。