20PM158|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
施灸直後の反応でみられないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
施灸直後の反応を問う問題です。
早期の変化と、反復によって現れる変化を区別します。
解説
赤血球の増多(増血作用)は、施灸を繰り返すことによって現れる全身的な反応であり、施灸直後にみられるものではありません。したがってこれが正答です。赤血球や血色素の増加は、継続的な施灸による変化として報告されているもので、一回の施灸直後の局所反応とは区別されます。
ヒスタミンの放出は、熱刺激により肥満細胞が脱顆粒することで直後から起こります。血管拡張と透過性亢進をもたらし、発赤と腫脹を生じます。
白血球の増多は、施灸後比較的早期から起こる反応です。局所では好中球が集まり、全身の血液中でも白血球数が増加します。これが灸の防衛作用の根拠の一つとされています。
CGRPの放出も、軸索反射により直後から起こります。感覚神経終末から放出され、強力な血管拡張作用によってフレア(紅暈)を形成します。
このように、施灸直後には局所の血管反応と化学伝達物質の放出が起こり、やや遅れて白血球の動員、さらに反復により増血作用などの全身反応が現れる、と整理できます。
選択肢の確認
1.ヒスタミン放出
誤り(直後にみられる)。肥満細胞の脱顆粒により放出されます。
2.白血球増多
誤り(比較的早期にみられる)。灸の防衛作用の根拠の一つです。
3.赤血球増多
正しい。反復施灸による全身反応であり、直後の反応ではありません。
4.CGRP放出
誤り(直後にみられる)。軸索反射により放出されます。
覚えるポイント
- 施灸直後=ヒスタミン、CGRPの放出、血管拡張と透過性亢進、発赤と腫脹。
- やや遅れて白血球の増多(防衛作用)。
- **増血作用(赤血球や血色素の増加)**は反復施灸による全身反応。
- 灸の作用=調整作用、防衛作用、転調作用、増血作用、止血作用、誘導作用、反射作用。