20PM83|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
難聴を初発症状とすることが多いのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
脳腫瘍の種類と初発症状を対応させる問題です。
難聴で気づかれる腫瘍はどれかを考えます。
解説
神経鞘腫は、末梢神経の髄鞘をつくるシュワン細胞から発生する良性腫瘍です。頭蓋内では**前庭神経(聴神経)**に生じるものが最も多く、聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)と呼ばれます。小脳橋角部にゆっくり発育し、初発症状として一側性の難聴と耳鳴がみられます。したがってこれが正答です。進行すると、めまいや平衡障害、顔面のしびれ(三叉神経)、顔面神経麻痺、小脳症状が加わります。
**神経膠腫(グリオーマ)**は、脳の支持組織であるグリア細胞から発生する腫瘍で、大脳に多く生じます。頭痛、けいれん、麻痺、性格変化などが初発症状となります。
髄膜腫は、くも膜由来の良性腫瘍で、円蓋部や傍矢状洞部などに生じます。ゆっくり発育し、けいれんや局所症状、頭痛で気づかれます。中年女性に多くみられます。
下垂体腺腫は、下垂体前葉から発生する腫瘍で、視交叉を圧迫することによる両耳側半盲や、ホルモンの過剰分泌による症状(先端巨大症、乳汁漏出、クッシング病)が初発症状となります。
選択肢の確認
1.神経膠腫
誤り。頭痛、けいれん、麻痺などで気づかれます。
2.髄膜腫
誤り。けいれんや局所症状、頭痛が初発症状となります。
3.神経鞘腫
正しい。聴神経(前庭神経)に生じ、一側性の難聴と耳鳴が初発症状です。
4.下垂体腺腫
誤り。両耳側半盲やホルモン過剰の症状が初発症状となります。
覚えるポイント
- 聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)=一側性の難聴と耳鳴で発症、小脳橋角部。
- 下垂体腺腫=両耳側半盲、ホルモン過剰症状。
- 髄膜腫=良性、中年女性に多い。神経膠腫=グリア由来、頭痛やけいれん。
- 一側性の難聴では、突発性難聴とともに聴神経腫瘍も鑑別に入れる。