20PM90|第20回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第20回午後(科目未分類)
肩手症候群の症状で最も適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
肩手症候群の症状を問う問題です。
どの部位にどのような変化が現れるかを確認します。
解説
肩手症候群は、脳卒中片麻痺の後などに生じる複合性局所疼痛症候群の一つで、麻痺側の肩の痛みと可動域制限に加えて、手の腫脹、痛み、皮膚の変化が現れる病態です。
特徴的なのが手背の腫脹です。手背がぷっくりと腫れ、押しても圧痕が残りにくく、皮膚は赤みや光沢を帯びます。手指の関節が動かしにくくなり、放置すると拘縮に至ります。したがってこれが正答です。予防には、麻痺側上肢の良肢位保持、他動的な関節可動域訓練、手を下垂したままにしない配慮が重要です。
手指末端の壊死は、閉塞性動脈硬化症やバージャー病、重度のレイノー現象など、動脈の閉塞による虚血で生じるものです。肩手症候群の症状ではありません。
肩関節亜脱臼は、麻痺により三角筋や棘上筋の支持が失われて上腕骨頭が下方へずれる状態で、片麻痺で頻度の高い合併症です。肩手症候群と併存することはありますが、肩手症候群そのものの症状ではありません。
手掌のしびれは、手根管症候群など末梢神経の障害でみられる症状です。
選択肢の確認
1.手指末端の壊死
誤り。動脈閉塞による虚血で生じます。
2.肩関節亜脱臼
誤り。麻痺による支持の低下で生じる別の合併症です。
3.手掌のしびれ
誤り。末梢神経障害でみられます。
4.手背の腫脹
正しい。肩手症候群に特徴的な所見です。
覚えるポイント
- 肩手症候群=肩の痛みと可動域制限+手背の腫脹、疼痛、皮膚の変化。
- 複合性局所疼痛症候群の一つで、放置すると手指の拘縮に至る。
- 予防=良肢位保持、他動的可動域訓練、上肢を下垂したままにしない。
- 片麻痺の合併症=肩関節亜脱臼、肩手症候群、廃用症候群、褥瘡、誤嚥性肺炎。