21AM19|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
上肢の筋で正中神経が通り抜けるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
神経が筋を貫く関係を問う問題です。
絞扼性神経障害の部位とも結び付けて理解します。
解説
円回内筋は、上腕骨内側上顆と尺骨鉤状突起から起こり、橈骨の外側面に停止して前腕を回内させる筋です。この筋は上腕頭と尺骨頭の二頭をもち、正中神経がその二頭の間を通り抜けます。したがってこれが正答です。この部位で正中神経が絞扼されると、前腕近位の痛みと手掌を含むしびれを生じる円回内筋症候群となります。手根管症候群と異なり、手掌の知覚枝も障害されるため手掌にしびれが及ぶ点が鑑別点です。
回外筋は、上腕骨外側上顆と尺骨から起こって橈骨の近位部に停止する筋で、橈骨神経の深枝が貫きます。深枝は回外筋を貫いた後、後骨間神経となって前腕伸筋群を支配します。この部位での絞扼が後骨間神経症候群です。
烏口腕筋は、肩甲骨の烏口突起から起こって上腕骨内側に停止する筋で、筋皮神経が貫きます。筋皮神経はその後、上腕二頭筋と上腕筋を支配し、終枝である外側前腕皮神経となります。
母指内転筋は、母指を内転させる手内在筋で、尺骨神経の支配を受けますが、神経が貫くわけではありません。この筋の麻痺によりフローマン徴候が陽性となります。
選択肢の確認
1.回外筋
誤り。橈骨神経の深枝が貫きます。
2.円回内筋
正しい。正中神経が二頭の間を通り抜けます。
3.烏口腕筋
誤り。筋皮神経が貫きます。
4.母指内転筋
誤り。尺骨神経の支配を受けますが、貫かれるわけではありません。
覚えるポイント
- 正中神経=円回内筋を貫く(円回内筋症候群)。
- 橈骨神経の深枝=回外筋を貫く(後骨間神経症候群)。
- 筋皮神経=烏口腕筋を貫く。
- 正中神経の絞扼部位=円回内筋と手根管。尺骨神経=肘部管とギヨン管。