21AM26|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
上肢の動脈と走行部位との組合せで正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
上肢の動脈の走行部位を問う問題です。
各動脈がどこを通るかを確認します。
解説
尺骨動脈は、手関節部で豆状骨と有鈎骨鈎の間、すなわち**ギヨン管(尺骨神経管)**を尺骨神経とともに通り、手掌へ入ります。したがってこの組合せが正しく、正答です。この部位で圧迫されると、尺骨神経の障害(ギヨン管症候群)により小指側のしびれと手内在筋の萎縮を生じます。
肩甲回旋動脈は、肩甲下動脈の枝で、**内側腋窩隙(三角隙)**を通って肩甲骨の後面へ回ります。**外側腋窩隙(四角隙)**を通るのは、腋窩神経と後上腕回旋動脈です。したがって記述が誤りです。
上腕動脈は、上腕の内側を走り、上腕二頭筋の内側縁に沿う内側二頭筋溝を下行して肘窩に至ります。外側二頭筋溝ではありません。肘窩では上腕二頭筋腱の内側で拍動を触れ、血圧測定の際に聴診する部位です。
橈骨動脈は、前腕の橈側を下行し、手関節部では橈骨茎状突起の前方で拍動を触れます(脈診の部位)。その後、解剖学的嗅ぎタバコ入れを通って手背へ回り、第1背側骨間筋を貫いて手掌へ入ります。手根管を通るのは正中神経と屈筋腱であり、橈骨動脈は通りません。
選択肢の確認
1.肩甲回旋動脈-外側腋窩隙
誤り。内側腋窩隙(三角隙)を通ります。外側腋窩隙は腋窩神経です。
2.上腕動脈-外側二頭筋溝
誤り。内側二頭筋溝を下行します。
3.橈骨動脈-手根管
誤り。手根管を通るのは正中神経と屈筋腱です。
4.尺骨動脈-ギヨン管
正しい。豆状骨と有鈎骨鈎の間を尺骨神経とともに通ります。
覚えるポイント
- ギヨン管=豆状骨と有鈎骨鈎の間。尺骨神経と尺骨動脈が通る。
- 手根管=手根骨と屈筋支帯。正中神経と屈筋腱が通る。
- 外側腋窩隙(四角隙)=腋窩神経と後上腕回旋動脈。内側腋窩隙(三角隙)=肩甲回旋動脈。
- 上腕動脈=内側二頭筋溝。血圧測定時に肘窩で聴診する。