21AM48|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
門脈圧亢進症で生じやすい出血はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
門脈圧亢進症で生じる出血の部位を問う問題です。
門脈と大循環をつなぐ側副血行路がどこにできるかを考えます。
解説
門脈圧亢進症は、肝硬変などにより門脈の血流が妨げられ、門脈圧が上昇した状態です。行き場を失った血液は、門脈系と大循環系をつなぐ側副血行路へ流れ込み、そこの血管が拡張します。
最も重要な側副血行路が、食道下部の静脈叢です。ここが拡張したものが食道静脈瘤で、破裂すると大量の吐血をきたし、生命に関わります。したがって吐血が正答です。ほかの側副血行路として、臍周囲の静脈(メドゥーサの頭)、直腸下部の静脈(痔核)があります。
喀血は、気道からの出血を咳とともに吐き出すもので、肺結核、気管支拡張症、肺癌などで生じます。門脈圧亢進とは関係しません。
血尿は、腎や尿路からの出血で、糸球体腎炎、尿路結石、膀胱炎、尿路の腫瘍などで生じます。
血胸は、胸腔内に血液がたまる状態で、外傷や大血管の破綻で生じます。
なお、吐血は上部消化管(食道、胃、十二指腸)からの出血であり、下血(黒色のタール便)を伴うことが多い点も押さえます。
選択肢の確認
1.吐血
正しい。食道静脈瘤の破裂により大量の吐血をきたします。
2.喀血
誤り。気道からの出血であり、肺疾患で生じます。
3.血尿
誤り。腎や尿路からの出血です。
4.血胸
誤り。胸腔内への出血であり、外傷などで生じます。
覚えるポイント
- 門脈圧亢進症=食道静脈瘤、メドゥーサの頭、痔核、脾腫、腹水。
- 食道静脈瘤の破裂は大量の吐血をきたし、生命に関わる。
- 吐血=上部消化管からの出血。喀血=気道からの出血。
- 肝硬変では出血傾向(凝固因子低下、血小板減少)も加わる。