21AM50|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
放射性ヨウ素の被曝によって最も生じやすい腫瘍はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
放射性ヨウ素の被曝と発症しやすい腫瘍を問う問題です。
ヨウ素がどこに集まるかを考えます。
解説
ヨウ素は、甲状腺ホルモン(サイロキシン、トリヨードサイロニン)の材料であるため、体内に入ると甲状腺に選択的に取り込まれて濃縮されます。
したがって放射性ヨウ素を被曝すると、甲状腺に放射線が集中して照射されることになり、甲状腺癌(特に乳頭癌)の発生が増えます。原子力事故の後に、特に小児で甲状腺癌が増加したことが知られています。小児は甲状腺が放射線の影響を受けやすいためです。したがってこれが正答です。事故時に安定ヨウ素剤を服用するのは、あらかじめ甲状腺をヨウ素で満たして放射性ヨウ素の取り込みを防ぐためです。
胃癌の主要な危険因子は、ヘリコバクター・ピロリの持続感染、塩蔵食品、喫煙です。
肺癌の最大の危険因子は喫煙であり、放射線ではラドンやウランの被曝が関与しますが、放射性ヨウ素に特異的ではありません。
前立腺癌の危険因子は加齢、家族歴、食生活などであり、放射性ヨウ素とは関係しません。
なお、放射線被曝で発生しやすい他の腫瘍としては、白血病(比較的早期に出現)、皮膚癌、骨肉腫(放射性ストロンチウムは骨に集まる)などが知られています。
選択肢の確認
1.胃癌
誤り。ピロリ菌感染や塩蔵食品が主な危険因子です。
2.肺癌
誤り。喫煙が最大の危険因子です。
3.前立腺癌
誤り。加齢や家族歴が関与します。
4.甲状腺癌
正しい。ヨウ素が甲状腺に濃縮されるため、甲状腺癌が増えます。
覚えるポイント
- 放射性ヨウ素→甲状腺に濃縮→甲状腺癌(特に小児で影響が大きい)。
- 予防=安定ヨウ素剤の服用により取り込みを防ぐ。
- 放射性ストロンチウムは骨に集まり、骨肉腫や白血病に関与。
- 放射線の確率的影響=発癌と遺伝的影響(しきい値なし)。確定的影響=脱毛、皮膚障害、不妊(しきい値あり)。