21AM53|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
汎血球減少がみられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
汎血球減少をきたす病態を問う問題です。
血球が減る機序を考えます。
解説
肝硬変では、門脈圧が亢進して脾腫が生じます。腫大した脾臓では血球の破壊が過剰になる脾機能亢進が起こり、血小板を中心に赤血球と白血球も減少して汎血球減少をきたします。加えて、肝でのトロンボポエチン産生の低下も血小板減少に関与します。したがってこれが正答です。肝硬変ではほかに、低アルブミン血症、プロトロンビン時間の延長、高ビリルビン血症がみられます。
関節リウマチでは、炎症を反映して白血球はむしろ増加し、慢性炎症に伴う貧血がみられます。ただし、脾腫と白血球減少を伴うフェルティ症候群という特殊な病型があり、この場合は血球減少をきたします。
溶血性貧血では、赤血球が破壊されて貧血となりますが、代償的に網赤血球が増加し、白血球と血小板は減少しません。
重症筋無力症は、アセチルコリン受容体に対する自己抗体により神経筋接合部の伝達が障害される疾患で、易疲労性、眼瞼下垂、複視が特徴です。血球減少とは関係しません。
汎血球減少をきたす代表的な病態としては、再生不良性貧血、急性白血病、骨髄異形成症候群、巨赤芽球性貧血、脾機能亢進があります。
選択肢の確認
1.関節リウマチ
誤り。通常は白血球が増加します(フェルティ症候群は例外)。
2.肝硬変
正しい。脾腫による脾機能亢進などにより汎血球減少をきたします。
3.溶血性貧血
誤り。赤血球の破壊が主体で、白血球と血小板は保たれます。
4.重症筋無力症
誤り。神経筋接合部の疾患であり、血球減少とは関係しません。
覚えるポイント
- 汎血球減少=再生不良性貧血、急性白血病、骨髄異形成症候群、巨赤芽球性貧血、脾機能亢進(肝硬変)。
- 肝硬変=脾腫と血小板減少、低アルブミン血症、PT延長、食道静脈瘤。
- 血小板減少は肝線維化の進行を示す指標としても用いられる。
- 出血傾向があるため、施術では内出血に注意する。