21AM55|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
眼瞼下垂をきたさないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
眼瞼下垂をきたす疾患を区別する問題です。
上眼瞼を挙げる筋とその支配神経を確認します。
解説
上眼瞼を挙げるのは、**上眼瞼挙筋(動眼神経支配)**と、**ミュラー筋(上瞼板筋、交感神経支配)**です。したがって、動眼神経の障害または交感神経の障害、あるいは神経筋接合部の障害で眼瞼下垂が生じます。
顔面神経麻痺では、眼輪筋が麻痺します。眼輪筋は目を閉じる筋であるため、麻痺すると目を閉じられなくなる兎眼が生じます。眼瞼下垂とは逆の状態であり、顔面神経麻痺では眼瞼下垂は起こりません。したがってこれが正答です。角膜の乾燥と損傷を防ぐ対応が必要になります。
重症筋無力症では、アセチルコリン受容体に対する自己抗体により神経筋接合部の伝達が障害され、眼瞼下垂と複視が初発症状となることが多くみられます。夕方に悪化する日内変動が特徴です。
動眼神経麻痺では、上眼瞼挙筋が麻痺して眼瞼下垂が生じます。あわせて眼球が外下方を向き、瞳孔が侵される場合は散瞳もみられます。
ホルネル症候群では、交感神経の経路が障害され、ミュラー筋の緊張が失われて軽度の眼瞼下垂が生じます。あわせて縮瞳、眼裂狭小、患側顔面の発汗低下がみられます。
選択肢の確認
1.顔面神経麻痺
正しい。眼輪筋の麻痺により閉眼できなくなる兎眼が生じ、眼瞼下垂は起こりません。
2.重症筋無力症
誤り。眼瞼下垂が初発症状となることが多い疾患です。
3.動眼神経麻痺
誤り。上眼瞼挙筋の麻痺により眼瞼下垂が生じます。
4.ホルネル症候群
誤り。ミュラー筋の緊張低下により軽度の眼瞼下垂が生じます。
覚えるポイント
- 上眼瞼を挙げる=上眼瞼挙筋(動眼神経)とミュラー筋(交感神経)。
- 眼輪筋(顔面神経)は目を閉じる筋。麻痺で兎眼。
- ホルネル症候群=縮瞳、眼瞼下垂、眼裂狭小、発汗低下。
- 重症筋無力症=眼瞼下垂と複視、夕方に悪化する日内変動。