21AM57|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
頸椎症性脊髄症について誤っている記述はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
頸椎症性脊髄症の所見について、誤ったものを選ぶ問題です。
上位運動ニューロン障害の徴候を確認します。
解説
頸椎症性脊髄症では、頸髄が圧迫されて錐体路(上位運動ニューロン)が障害されます。その結果、損傷高位より下では深部腱反射が亢進し、バビンスキー徴候などの病的反射が出現します。したがって「深部腱反射が減弱する」という記述は誤りであり、これが正答です。腱反射が減弱するのは、神経根症など下位運動ニューロンや末梢神経の障害です。
痙性歩行は正しい記述です。下肢の錐体路障害により筋緊張が亢進し、膝が伸びたまま足先を引きずるような歩き方になります。歩行が不安定になり転倒の危険も高まります。
手指巧緻運動障害も正しい記述で、脊髄症の重要な初期症状です。箸が使いにくい、ボタンがかけにくい、字が書きにくいといった訴えとして現れ、十秒間に手を握り開きできる回数を数える検査(十秒テスト)で評価されます。
手内在筋の萎縮も正しい記述です。圧迫の高さに一致する髄節では、前角細胞が障害されて下位運動ニューロン障害を生じるため、その支配筋である手内在筋が萎縮します。上肢では下位運動ニューロン障害、下肢では上位運動ニューロン障害という所見の混在が特徴です。
選択肢の確認
1.痙性歩行がみられる。
正しい記述です。下肢の錐体路障害によります。
2.手指巧緻運動障害を認める。
正しい記述です。脊髄症の重要な初期症状です。
3.手内在筋の萎縮を認める。
正しい記述です。障害された髄節の前角細胞の障害によります。
4.深部腱反射が減弱する。
誤った記述であり、これが正答です。錐体路障害により亢進します。
覚えるポイント
- 脊髄症=腱反射亢進、病的反射陽性、痙性歩行、手指巧緻運動障害、膀胱直腸障害。
- 神経根症=該当髄節の腱反射減弱、デルマトームに一致する症状。
- 誘発検査=スパーリングテスト、ジャクソンテスト(神経根症)。
- 膀胱直腸障害や進行する麻痺は速やかな医療機関受診が必要。