21AM58|第21回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第21回午前(科目未分類)
呼吸音が減弱するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
呼吸音の異常を問う問題です。
音が伝わるかどうかで判断します。
解説
気胸では、胸腔に空気がたまって肺が虚脱します。虚脱した肺には空気の出入りがほとんどなくなり、また胸腔の空気が音の伝導を妨げるため、患側の呼吸音は著しく減弱または消失します。したがってこれが正答です。あわせて患側の打診では鼓音が聴かれ、視診では胸郭の運動が低下します。緊張性気胸では循環虚脱をきたすため、突然の胸痛と呼吸困難は緊急の対応が必要です。
気管支炎では、気道の分泌物により**副雑音(いびき音や水泡音)**が加わりますが、呼吸音そのものが減弱するわけではありません。
気管支肺炎では、炎症部で気管支呼吸音化や**断続性副雑音(捻髪音、水泡音)**が聴かれます。肺胞に浸出液がたまることでかえって音が伝わりやすくなり、声音伝導が増強することもあります。減弱が特徴ではありません。
肺結核では、初期には聴診所見に乏しく、進行して空洞や線維化が生じると副雑音が聴かれることがあります。呼吸音の減弱を特徴とするものではありません。
呼吸音が減弱する病態としては、気胸のほかに胸水貯留、無気肺、高度の肺気腫、肥満や胸壁の厚みなどがあります。
選択肢の確認
1.気胸
正しい。肺の虚脱と胸腔の空気により呼吸音が著しく減弱します。
2.気管支炎
誤り。副雑音が加わりますが、呼吸音の減弱は特徴ではありません。
3.気管支肺炎
誤り。断続性副雑音や気管支呼吸音化がみられます。
4.肺結核
誤り。初期は所見に乏しく、減弱を特徴とするものではありません。
覚えるポイント
- 呼吸音の減弱=気胸、胸水貯留、無気肺、高度の肺気腫。
- 気胸=突然の胸痛と呼吸困難、患側呼吸音減弱、打診で鼓音。
- 副雑音=断続性(捻髪音、水泡音)と連続性(いびき音、笛音)。
- 胸背部への深刺は気胸を起こす危険があり、避ける。